芭蕉の句の評価についてはいまさら小生ごときが申すことはありませんがとにかく読みやすく面白いです。
白河の関、平泉、多賀城…この響き、そして空想の中の情景に漂泊の思いが絶えなくなってしまった今日この頃です。
追記:もう少し写真が多ければ星5つでした。
さらに地図や、本文のなかに出てくる場所の写真、イラストなども載っていて飽きない。
近世文学は量も多く興味がつきないが、文語体で書かれているため読みにくいのがネックだ。一作品読み終わる前に挫折した人も多いと思う。
そういう人も、ぜひこの本でもう一度挑戦してみてはどうだろうか。
原文も読みやすいよう全て振り仮名がうってあり、本来漢字で書かれている接続詞など(又、也など)も現代人の感覚にあうよう平仮名にあらためてあるので、声を出して読んでみたい方には親切だ。
ただしそれだけに、本格的に勉強するためのテキストとして用いたい方には、これだけでは不足だ。