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Liege & Lief

価格: ¥1,010
カテゴリ: CD
ブランド: Island UK
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エレクトリック・トラッド/フォークの代表作 ★★★★★
69年発表の4作目。一般に彼女らの最高傑作の一つとされている作品であり、この作品で一旦サンディ・デニーが脱退することとなり、アシュレイ・ハッチングも脱退して彼はスティーライ・スパンを結成する。このグループのパブリック・イメージであるエレクトリック・トラッド/フォークを演奏するグループという意味においてはこの作品が最も相応しく、実際にメドレーを含めて大半の5曲がトラッドのアレンジになっている。このトラッドのアレンジという奴は結構アクが強く、馴染むまではその良さが分かりにくい部分が私にはあった。この作品の素晴しさは普遍的なものであり、多くの人が私のように最初は素晴しさが分からないとは思わないが、初めて聞いてもしその良さが分からなくとも、また戻ってきて聞いてみてほしい。これが英国の音楽の究極の一つだと気が付く日がくると思う。エレクトリック・フォークと言うものは言葉を変えればフォーク・ロックのようなものであり、そこに明確な隔たりはないと思う。しかしこのグループの音楽にはエレクトリック・フォークと分けて呼びたい特別な何かがあると思う。トラッドをやっているから・・・という単純な考え方もあるだろうが、一度耳にしてもらって体験してもらうのが一番かな。伝承歌のような重い雰囲気の曲の中で、フィドルが躍る軽快なインスト・メドレーの6.がとにかく楽しい。
やはり最高傑作 ★★★★☆
フェアポート・コンベンションの4th。1969作
バンドの代表作であり最高作とも言われているこのアルバム、
歌姫サンディ・デニーの表現豊かな歌声に、アコースティックギターと
ヴァイオリンが絡みつつ、ドラムも入ってくると聴きやすいフォークロック風にもなる。
今で言うBLACKMORE'S NIGHTにも通じる雰囲気があり、年代的な古くささは感じさせない。
名作というにふさわしい内容のアルバムだ。リマスター盤にはボーナス曲も追加収録。
フェアポートの名盤でトラディショナル・バラッドを聴く ★★★★★
見事なヴォーカルと演奏が美しいほどの緊迫感を生み出し、物語が展開する:
ジャネットは禁じられた場所でバラを摘む。すると妖精のタム・リンが現われ、二人は言葉を交わす。父は娘が身ごもったのではと疑うが、彼女はスカートを膝上までたくし上げて恋人の元へと急ぐ。タム・リンは人間に戻る方法を彼女に教え、その夜、結婚指輪を持った彼女は見事タム・リンを救い出す。最後に怒った妖精の女王が言う。「おまえの目をくり抜いて木の目玉にかえておくんだった!」

フェアポートが初めてトラッドを取り上げたのが2ndアルバムだった。そこではまだアコースティック色が強く、また3rdでも1曲取り上げ、本格的にエレクトリック化を試みてはいるが、やはりまだこなれていない感があった。
そしてこの4thアルバム。彼らはトラッドのエレクトリック化を見事に成功させた。曲も大半がトラッドになり、その上オリジナルもトラッドと見紛う出来映えで、アルバム全体が極めて完成度の高い仕上がりとなっている。派手さこそないものの、ビートルズの「サージェント・ペッパーズ」を彷彿とさせずにはおかない。実際彼らはこのアルバムで金字塔を打ち建てたのであり、同時に、伝承文化であるトラッドの、今を生きる新しい姿を示したのである。

本作で注目したいのは、本格的なトラディショナル・バラッド(伝承物語唄)が取り上げられている点だ。とりわけ「タム・リン」と「マティ・グローブス」は鳥肌が立つほど素晴らしい。エレクトリック化されている分だけ、かつての英国庶民より感動は大きいかもしれない。

サンディーのヴォーカルは時に勇ましいほど力強く、物語をぐいぐいと引っ張ってゆく。「マティ・グローブス」はこんな物語だ:
アーノルド卿の妻は断わるマティを強引にベッドに誘うが、召使いの密告で駆け付けたアーノルド卿にマティは剣で刺し殺され、妻は、キスされるならあなたより死んだマティの方がましと口答えしたばかりに、心臓を刺し貫かれる・・・
英国フォークロックの最高傑作! ★★★★★
フェアポートの歴史上、最強のラインナップによる、最高の演奏が聴けるアルバムです。前作までのドラマー、マーチンランブルを不慮の事故で失い、残りのメンバーは、フィドラーのデイブスウォーブリック、新ドラマー、デイブマタックスを正式メンバーに迎えました。結果、再出発第一弾は最高の作品となりました。自国のトラッドにはまっていた彼らは、この頃、ザ・バンドの1stミュージックフロムビッグピンクをよく聴いていたそうです。いわばこのアルバムは英国流ミュージックフロムビッグピンクといっていいものです。このアルバムからフィドラーのスワブが大活躍するのですが、私はドラマーのマタックスの貢献が一番大きいと思います。転がるようなスネア(元々ジャズドラマーだったらしい)、信じられないようなベースドラムのパターン、元々無伴奏だったトラッドに対応する変拍子、タメの聴いた的確なリズムキープなど完璧なドラミングを披露しています。後に英国一忙しいセッションドラマーとなっていく彼ですが、最初から唯一無二の素晴らしいドラマーだったわけです。ほとんどがトラッドですが、オリジナルでもスワブとリチャードの共作で「クレイジーマンマイケル」という不朽の名作も生まれました。この曲を天使の歌声サンディーが歌っているのですから、涙ちょちょ切れものです。次作フルハウス同様、誰も超えられない大名盤であります!
傑作であることを再認識 ★★★★★
某雑誌でブリティッシュ・フォークの特集が組まれており、フェアポートを思い出して久々に聞きましたが、全く古びておらず、現代でも十分に通用する傑作であることを再認識しました。
この作品は、デビューから徐々に志向を変化させていったフェアポートが、トラッドを本格的に組み入れて作品を構成し、トラッド・ロックなる分野を確立した一枚です。

デニー、トンプソン、ハッチングス等、最強のラインナップで、収録曲も粒ぞろいですが、ハイライトは、やはりトラッドをアレンジした「マティ・グローヴス」「タム・リン」の2曲でしょう。今回久々に聞いても、デニーの鬼気迫るヴォーカルは圧巻でした。

トラッドというと古い、暗い、小難しいという印象があるかもしれませんが、まず、この作品を聴いてみて欲しいと思います。歌詞の内容などわからなくても十分素晴らしさがわかると思います。