サンディ・デニーが初めて参加した初期の代表作
★★★★★
69年発表の2nd。ジュディ・ダイブルが去り、以降英国フォークの代表的シンガーとなるサンディ・デニーが参加した作品。
1.はいかにもなフォークだが、2.は土臭いロック・ナンバーとまだまだ方向性が定まっていない感はあるものの、フォーク/フォーク・ロック調の曲はどれもが素晴しく、他のことをしていても思わずその手を止めて聞き入ってしまうほどの圧倒的な魅力を放っている。サンディの歌声は一聴した限りでは前任のジュディと大差はない気がするものの、何やら磁気のようなものを放って聞く者を引き付ける力があるような気がする。きっとこれが彼女を英国フォークの代表シンガーにしている由縁なのだろう。以降の作品とくらべるとアクのようなものが感じられず、タッチは軽めで聞き易いと思う。
1.や3.や6.(ディランの曲)、 9.そして彼女らの代表曲である11.など耳を引き付けて離さない名曲がギッシリ。こいつは想像以上の名盤です。必聴盤。