インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

月よ笑ってくれ―月も星もない(2) (ディアプラス文庫)

価格: ¥588
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新書館
Amazon.co.jpで確認
漫才ブームの去ったとき、漫才師が生きていくのに相応しい、正しい道は何か。 ★★★★☆
芸人シリーズ最新作。『月も星もない』の続編です。
色々お仕事も増え、番組がゴールデンに移行。主役のコンビ「パイロットランプ」は若さもあり、容姿もあり、なにより才能もあるので生き残れたんですが、世は漫才ブームの終焉。
漫才ブームの去ったとき、漫才師が生きていくのに相応しい、正しい道は何か。
それに対して、二人の意見が分かれてしまう訳です。
漫才の相方というだけでなく私生活のパートナーでもあるわけで、考え方の違いが互いの溝を深めていきます。まして漫才は、彼らの人生ですから。
お互いに心休まる相手が現れ、自分は何をしてるんだろう、自分は何がしたかったんだろうと煩悶してしまう。
そんな二人に、パイロットランプという芸人の一ファンの女子みたいに心配してしまったw
そんなに辛いなら辞めてもいいんだよ、でも辞められたらもうパイロットランプは見られないのよねそんなのいや!みたいな(大笑)。
あ、そしてこの芸人シリーズ(?)の最初のカップル(『なんでやねん!』の土屋と相川)もきっちり出てきてオイシイとこ攫っていきます。
攫ってくのはオトコマエ相川だけですが。
私はカップルの攻め同士とか受け同士が仲良くキャッキャしてるのが好きなので、相川と温がもっと仲良くしてくれたら嬉しい。
最後にその後のパイロットランプの話がちょろっと載ってるのですが、温の書いてる舞台みたいんですけど……。おもしろそお……。

大好きな作品 ★★★★★
久我さんの作品では群をぬいて面白いと思うのがこの芸人シリーズです。
『なんでやねん!』も大好きなので今回はその相変わらずの二人に会えたのもすごく嬉しかった。
今回の主人公二人は どちらも不器用でお互いが唯一無二で大事なのにお笑いに対する気持ちが強くてまっすぐでだからこそ傷つけあって疲れて一度は逃げるけれどまた向き合うことを決意する。 すごくリアルに感じました。どちらも間違ってない だけど譲れない 言い争って疲れて…だからこそ 二人がまた再びともに歩きだした時はすごく嬉しかった。
読んで良かったです。
ページ数以上の満足感 ★★★★★
もちろん前作や周辺の関連作品を読んでこそ
より深みの増す作品ですが、
この1冊のみの内容の濃さもさすが。
お笑いにとことん疎い私でも、
最初から最後までどっぷり引き込まれてしまいました。

元マネージャーから相方への態度が
「めろめろのめろな感じ」と評されるほどの
ベタ惚れぶりの秀永と、
そんな相方をコンビを組んで4年の今でも「カッコイイ」
と見とれる温。
破れ鍋に綴じ蓋、目と目で会話するほどの熱々ぶりで、
おまけに仕事も超順調。
周囲から見れば、まさに順風満々、芸人としての評価も磐石、
バラ色の芸人人生(&恋人生活)を歩んでいる二人。

そんな完璧にすら見えた二人が、
「一緒にいると苦しい」
と一旦別れを選ぶほど追い詰められ、
再び向き合って互いの手を取るまでのやりとりを、
見た目の華やかさとは裏腹な熾烈で残酷な競争世界の
厳しさを織り交ぜながら、一気に読ませます。

やりたいことと現実との食い違いや、
相手と自分の意見の食い違いでの苛立ち。
彼らが向き合う問題が誰にでも起こりうる普遍な
テーマなだけに、
真摯に向き合い、翻弄される姿が共感できるのだと思います。
終盤の、温の父の手紙の下りが、印象的。

文庫本1冊分とは思えない満足度。
1冊目を読んでないから・・・と躊躇されていたら、
ちょっともったいないかも。
感動しました ★★★★★
とても良かったです。BL的にも、漫才という夢を追うジャンルを真剣に書いた本としても。
「月も星もない」の続編です。が、出来たら、「何でやねん! 」「月も星もない」「それは言わない約束だろう」を読んでから読むことをオススメします。感動が2倍、3倍増しです。
(や、「月も星もない」からでも十分面白いですが、できたら・・・。「それは言わない約束だろう」を読むと読まないとじゃ、作品のリアリティが全然違うのです。狭き門とはどんなものか。そして、パイロットランプの持つ意味、等々。)
前回は、2人の輝ける明日を予感させる終わり方でした。どんな続編なのかとても楽しみだったのですが、予想を超える難関の山を二人で越えて行く話しでした。かといって、暗くキツ過ぎるわけではありません。BL的要素と、夢中で生きる人間達が、絶妙に絡まって、双方向から読者の感情を揺さぶってくれていると思います。
最後は、「何でやねん! 」とは違う、でも二人にとってとてもとても幸せな未来が見える終わり方で、読後感も良いです。
私は、漫才にあまり興味は無いのですが、この話はとても面白かったし、パイロットランプのDVDを購入したい!とマジで思っちゃいました。
めでたしめでたしのその後 ★★★★★
「月も星もない」の2です。これだけでも読めますが「月も星もない」何でやねん1・2」を読んでいた方が面白いです。前回は恋人として、またお笑いコンビとしても全漫優勝してめでたしめでたしでした。その後の話です。突然?お笑いブームの終焉を向かえ公私ともにすれ違い始める二人!これって精神的にきっつーです。だってストレス解消どこですんの?状態!そんな時キーポイントが「バンテージ」の相川でした。彼はやっぱり男前でした。そのおかげで温も最後に踏みとどまり男前をちょっと上げたかな?このはなしはBLにとどまらず、夫婦または恋人で同業職、特に四六時中一緒に仕事をする人達にも起こる可能性の話です。私は大阪生まれでお笑いは大好きなので評価は甘いかもしれませんが、応援したくなる二人です。
月下夜香 ★★★★★
 前回は極貧の中でひたむきに漫才のスタイルと恋を育んだ末に、全漫で優勝した二人。 今回はその2年半後で、拠点を東京に移しています。 若手実力派コンビとしてTV界に躍り出た時、彼らはどう変わっていくのか‥‥‥?
 第一線にあっても芸能界の中では更に淘汰されていく、厳しいお笑い業界。秀永と温がその中で、恋人と相方が同じという関係に身動きできない状況に追い込まれ必死に手探りしていく姿を、BL要素とお笑い界のニ方向から見事に描いていています。
 全巻通して貫かれている、二人の一生懸命さや謙虚さ。愛しくてなりません。『なんでやねん!』の相川と土屋が良き先輩として絡んでいるのも嬉しい、ひたむきな二人のハートフルラブです☆