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どうもいたしません (幻冬舎文庫)

価格: ¥520
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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いままで読んだ壇さんのエッセイの中で ★★★★☆
一番面白かった。読みやすく、限られた字数の中で、うまくまとめて、しかもユーモアたっぷり。すごいなあ、と思う。
本書く派女優 ★★★★★
壇ふみという女優、「本格派女優」というよりまさに「本書く派女優」
才女、小賢しい、ちょっといやみっぽい、少し上から見おろされている(彼女は背が高いのもあるが)そんなイメージである。仲良しのアガワさんと比べるとどうも苦手だという人も多いだろう。
しかしDNAのなせるものか、天性の才分か、見事な文章を書く。
いやみなところも沢山あるが、すべてユーモアとエスプリで包み込んでいて、それでいて才気が感じられまさに彼女らしい文章である。
本人は至極真面目であるがそれがとんでもない結果を生んでしまって、ちょっと悲しかったりせつなかったりする彼女の行動や考えにこちらは笑ってしまうのである。
背伸びもせず、それでいて媚びもせず、これだけ読者をひきつける文章はなかなかかけるものではない。
女優としての壇ふみはいつも賢く、しっかりとした女の役(本人曰くそういう役しか廻ってこないらしい)で、あまり女性の共感を呼んだり、男性の保護本能を書き立てるような雰囲気ではないのだが、案外いい女優なのかなとも思うし、妙な可愛さを持っている、と感じる。

しかし彼女は日本人女性というより英国初老の貴族の夫人のようである。
なんともいえない辛らつさとマイペースさ、それでいて庶民には真似のできない気品で尊敬を集めている、勿論壇ふみはそんなお年頃ではないのだが・そんな女性になるべく突き進んでいる、そんな想像をしてしまった。
楽しい本に「ありがとうございませんでした」と感謝 ★★★★★
 電車の中で「アハハッ」と笑い出しそうになって思わず口を押さえる、なんていう本に久しぶりにめぐり会いました。

 読んでいてこんなに楽しいのは、きっと有名作家の娘で女優というステータスにも関わらず、気取らずに日常のドタバタを紹介してくれるからでしょう。マチャミ(久本雅美)の「私、女優よ!」というセリフと逆の雰囲気ですね。
 私が特に「いい!」と思ったのは、「私はこんなにドジなの」とは言っても、「私はこんなに庶民的なの」とは言わないところです。逆上して大切なスカートに穴を開けてしまった失敗談のマクラには、「その夜の私は逆上からはるか遠いところにいた。オペラ、美しい夜景の見えるレストラン、極上のワイン……」と、セレブな生活の片鱗をのぞかせています。
 また、撮影の都合でホテルを予約する時に「いちばん安いお部屋は? と訊けるほど、私の心は庶民的ではない」とか、一泊4万5千円という値段を知って「今さら、そんなに高いんならやめます、とも言えない」と、セレブに成りきれないやせ我慢を覗かせています。
 世の中には「金持ちで何が悪いの!」という人や、逆に自分が金持ちであることを隠す人がいます。私は、両方とも好きではありません。壇ふみは、この中間にいるようで、とてもいい味を出しています。

 本書は日経流通新聞に月に一度連載している「ありがとうございません」というコラム約6年分に加筆修正したもの。新聞連載タイトルも著者のあわて者ぶりを象徴していて、お礼を言っているうちになぜかお詫びになってしまい、「ありがとう」+「すみません」=「ありがとうございません」と言ってしまうとのこと。
 本書のタイトル「どうもいたしません」も、「どういたしまして」が「ありがとうございません」的な変化をした言葉です。

 こんなに楽しい本を読ませていただいて、「ありがとうございません」でした。

「ふみさん」に出会える喜び。だって、楽しい時間なんだもん。 ★★★★★
 表紙の、南伸坊さん描くところの「檀ふみ」さん。伸坊さんのタッチでありながら、まさしくふみさんであるゆえに、まずここでにこっとなってしまいます。だって、そっくりなんだもん。
 いつもながら、ふみさん、ここまで書いていいの?と心配になるくらい、ぶっちゃけ書いて下さって……。
 女優さんと、下界の女(私)とを比べるのもおこがましいけれど、なあんだ?!私だけじゃないのね……、なんて安心したり、爆笑したり失笑したり、ホント、楽しい時間を過ごさせていただきました。ひとえに、檀ふみさんの筆力のなせるワザであります。

 遅刻のこと、なんだか夜更かしするはめになってしまうこと、毎度のことながらパソコンに関するエピソード。
 これ、切実なんですよね。私もこうして、ネットの世界に遊ばせて戴いていますけれど、本当に、ここをこう押せばこうなるはず!という、覚えている範囲のことしかできませんもの。うっわ消えた??!うっわ動いた??!あっれぇ~??!保存できてなかったの~??!なんて、過去限りなくありましたもん。ふみさん、同志はここにも居ります……。

 のろいとか遅いとか、事例がいっぱい出てくるのですけれど、ふみさんワールドの温かさは、そこにこそあるのですから。
 妖艶で壮絶、私生活を隠匿する女優さんより、気さくに自分を語り、思いを語って、なお、知性と好奇心と自省の念を隠さない“檀ふみ”さんが好きです。

ふみさん、癒されました。 ★★★★★
「どうもいたしません」またまた惹かれる題名に、迷いもなく購入!!

「ありがとうございません」続編といったところで、最近のふみさんの色々が書かれてある。才色兼備の鏡ともいえるふみさんの相変わらずのドジぶり(ごめんなさい)に共感を覚え、出先での面白おかしいエピソードに爆笑し、あの!愛犬バジルも健在!!そこに楽しい甥っ子さんまで登場!!!沢山のドジのがげに、何とも言えない、ふみさんらしい優雅さを感じるのは、私だけかしら?!遠いところにいるふみさんが、とっても近く感じる1冊です。