弱くひねていた御手洗が、強く生まれ変わろうとする姿、天沼との戦いで蔵馬が見せる苦悩が、この巻の見ものだと思います。
果たして人は、滅ぶべき存在なのか。
ようやく仙水と対峙することで、読者もこのテーマを考えざるを得なくなります。大昔から何度も取り上げられてきたテーマ、人は善なるものか、悪なるものか。この難題に、週刊少年誌で取り扱った富樫氏に、拍手を送りたい気持ちです。