さて、音楽のほうはというと、いつものような久石サウンドかなと思っていたのだが、これは裏切られた。今回の音の作りは純クラシック系である。ロマン派と新古典派の音楽が入り混じったようなサウンドが展開していく。メインテーマは色々な楽章で登場するので忘れることが無い。それと本人も演奏していることもあってか、ピアノ独奏もしくは協奏曲形式な楽章もチラホラある。アルバム全体を通して思うことは話がファンタジーなのか、静かめな音楽が多い。アクション・スコアは今回は無い様だ。今回の作品はクラシック音楽と思っても十分聞ける。名前を伏せて聞いたら映画音楽には思えないだろう。でも一つ思うことは、メインテーマのフレーズを多用しすぎている点だ。何度も流れてしまうと、少々飽きてくる・・・。他は問題ないのだが・・・。オーケストラも新日本フィルなので全く問題ない。僕はこのオーケストラをN響と肩を並べるほどの腕前を持ったオーケストラだと思っている。このサントラは久石ファンはもちろんのこと、クラシック大好き人間にも楽しめる作品であると思う。私は後者なので、今回の作品は★5つで。