ちょっとジャズっぽくなったけどいいものはいい。
コクトー、神秘思想、神話と聖書。
それらに影響を受けた今までの作品は、もちろん好きだ。
静かに火花が散るような、ロックへ戻ったレイン・トゥリー・クロウ、シルヴィアン・フリップ。
様々な十年をえて、ソロで作り出した世界は、よく寝かされた葡萄酒のよう。
インド、オリエントの香りを漂わせ、また別の世界へ踏み出した。(彼はヒンドゥーのグルに師事しているらしい。)
ライナーに映る、デヴィッドと妻のイングリッド・シャベイズ。愛しあう、どこにでもいるような中年の夫婦だ。
彼の精神世界を覗くような、至福の音楽集。