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ドイツ名詩選 (岩波文庫)

価格: ¥945
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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お得な1冊だとおもいます。 ★★★★★
読んだのは、ドイツの詩に興味を持ち始めたばかりのころです。
ツェランの「死のフーガ」を知ったのはこの本でした。
繰り替えされるフレーズと途切れることのない言葉たちが、詩のなかのイメージをもつれるように心に入り込ませてくる感覚は衝撃的で、たいへん印象に残りました。

様々な詩人の作品が収録されているので、新たな詩、本へとつながる、よい出会いの場だとおもいます。
読み応えのあるお得な1冊です。

ドイツ文学・哲学関係の人は必携 ★★★★★
ドイツの代表的な詩が網羅された、非常にお得な本。ドイツ語原文と日本語訳が見開きで対訳されているので、ドイツ語を少しでも学んだ人ならその響きまで味わえます。とりわけゲーテの代表的な詩の一つ『旅人の夜の歌』は、是非ドイツ語原文を(単語の意味がわからなくても)音読してみて欲しい。非常に短い詩だが彼の天才ぶりを肌で感じられる最高傑作の一つです。またシラー、ハイネ、ホフマンスタール、リルケなど代表的詩人も当然収録されている一方で、一番初めの詩は『若きウェルテルの悩み』のなかでも言及されているクロプシュトックの詩であり、またメーリケの、
「美しいものはしかし、そのもののうちで浄福にかがやくのだ」

という有名な一節が含まれた詩も収録されているなど、この一冊でドイツ詩のかなりの範囲を網羅しています。唯一の疑問はヘッセの詩がなぜか『曠原の狼 (Steppenwolf)』であることです。(この詩が収録されているヘッセの小説『荒野のおおかみ』はお薦めだが、詩単体としては彼の『霧の中』などを収めるべきでは?と思います。)

そして戦後ドイツ最大の詩人であるツェランの代表作『死のフーガ』、『賛歌(Psalm)』などが6編入っているのが最も注目に値します。彼の詩が文庫で読めるのはこの本だけです。また最近やっと岩波文庫で詩集が出たばかりのドイツ最大の詩人の一人、ヘルダーリンの代表作も収められています(『生のなかば』はとても素晴らしい作品です)。ヘルダーリンについてはハイデガー、ベンヤミン、アドルノ、ドゥルーズなどが最大級の賞賛をしており、またツェランについても同様でハイデガーやデリダらが一冊の本を書いているほどなので、それらの哲学に興味のある人にも非常にお薦めします。もっとも、そのような難しいことを考えずとも、気軽に手にとって、そして様々な人の作品の世界を是非感じ取って欲しい、非常にお薦めの本です。

ドイツ語の詩はどのようなものか。 ★★★★☆
18~20世紀にドイツ語で書かれた詩が82編集められています。左ページにドイツ語、右ページに日本語訳が載っていて、行もきちんと対応しているので、見やすいです。所々に脚注もついていて、巻末には詩人についての説明が数行ずつですが載っています。

有名なゲーテやハイネなどの詩は多く収録されていて、ケストナーやヘッセなどは一編ずつ、と偏りがあるのですが、これは業績や作品の量からいって、仕方のないことでしょうか。それでも一応38人の詩が読めて、コンパクトな文庫で、とても良いと思います。