「会社のアスカリ」と「環境経営」を、キャッチコピーとした実質経営を見直す方法論
★★★★★
「会社のアスカリ=環境経営」とのキャッチコピーは、良く出来ている。手に取りたくなる。
内容は、至って真っ当だと思います。資源を無駄遣いする必要はないし、無駄に環境に負荷をかける必要は無い。そこを入り口にすれば、会社であれ私生活であれ見直すべき点が浮かび上がり、それらを改善し、共生・共存そして「ゆとり」に近づくことは出来る方法論であると思います。
はやりとは言え。。。
★☆☆☆☆
「椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる! 」もそうだが、もうけにギラギラしすぎて発想が下品だ。比べて「会社は社会の公器」と言った松下幸之助は志が高いと思い返した。
トップが変えられる
★★★☆☆
今、話題の「オフィスにイスがない会社」のおはなし。
この本の中で一番頷いたのが、「環境経営はトップの意識次第」ということ。トップが「環境はカネにならない」と思っていれば社員は誰も環境に意識を向けないが、トップが「環境は儲かる」ということを理解していれば、社員の意識も必ず変わる。逆に、一平社員がどれだけがんばって環境を意識して、環境は宝の山だと思っていても、上がそれを理解しないと、会社は何も変わらない。ボトムアップも大事だが、やはりトップダウンが最も影響力があるのである。
ただ、イスやゴミ箱をなくすとか、全てを4分の1にするとか、他の会社が真似するのはさすがに無理だろうという箇所もある。ムダが必要になることだってあるのだから、ここまでムダを排除するのは、逆にムダになるのではないだろうか。
景気が良いときに利益を伸ばすのは、どの会社でもできることである。環境経営を実践する会社の業績がこれからどうなっていくか。環境経営が本当に良いものであるか、まだ結果はでていない。今こそ、環境経営の真価が問われる時であるといえる。と、偉そうなことを言ってみる。
本の中にも書いてあったが、「変えることは素晴らしい」のである。実践することが大事なのである。例え、環境経営を実践している会社が赤字になったとしても、もしかしたらその会社は環境経営を実践していなかったらもっと早く赤字になっていたかもしれないし、もっと大きな赤字になっていたかもしれない。
結果は後からついてくるものである。結果がわからないとすれば、とりあえず今できること、「変える」ことをするしかないのではないだろうか。
ルールを守る
★★★★★
当たり前のことのように思えるが、いろんな人がいる会社ではあたりまえにいかず
ただ共有されたルールはきっちり守り、注意しても守れない場合は、強烈な対応をする。
対応方法については衝撃的でとても印象に残るものだったけど、
それを当然のこととして実行しているところに会社としての強さを感じた。
来年度は厳しい現実が待ってるとおもうが、習って実行していきたい。
環境のことを意識しなくても参考になる部分あり
★★★★☆
さて、環境に配慮した事業運営というのは、コスト削減に繋がり、
かつ環境にも優しい企業になれる。当然、印象が良くなり、企業の
価値も向上する。というのは、この何年かで確立された概念である。
それを実践した社長が著した作品ですから、すごいノウハウが
書いてあるのだろうと思いきや、意外と普通。いや、その普通が
できないから、みんな困っているのではないだろうかと思った。
企業の業種業態によっては参考にならないところもあると思うが、
参考になる部分もしっかりあるはず。今日から実践できることが
あったりもする。
環境には全ての人が興味を持つべき時代とも言えるので、この
書籍は読んだ方が良いと言える。