雪女さんと若人さん
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雪女さんと若人さんの衝撃の出会い大告白!・・・若人さん全然違いますね。
それにしても、若人さんをあんなイイ男に育てた雪女さんも、その想いに応えた若人さんもカッコイイです!
ドラゴンと戦う王子様
★★★★★
「おおかみさん雪女さんの恋話をみんなと聞く」がいいです。
ひとりの美少女を取り合って男ふたりが戦う、という話になっていますが、本質は「王子様がお姫様のためにドラゴンと戦う」ということです。
ハードボイルド小説には今でも多く見られるテーマですし、ライトノベルにも時たま見られます。安っぽいと言われようが、嘘っぽいと言われようが、いまだに続いているからには(つまりウケているからには)そこに真実があるからでしょう。
男の子にとってのロマンなんだと思います。
恋愛ものがお好きなかたには「おおかみさん羽衣落として毛皮もちょっと剥げる」がお勧めです。恋するおおかみさんが、かわいくてかわいくてたまりません。いっぱい笑って、ちょっぴり泣けたりします。
あとがきに「盛り上がりに欠けたりするかもしれませんが」などと書かれていますが、いえいえ、十分に堪能させていただきました。
星五つです。
意外にドラマな雪女さんの(若かりし日の)恋物語
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表紙のメガネっ娘は誰かと思っていたら……なんと学生時代の雪女さん。こんな人まで、しかも過去の姿で表紙を飾るとは思わなかった。それだけ本巻の雪女さん話が面白い訳だが、他の話も全部が強烈に面白くて抱腹絶倒級だった。とにかく「紳士」の皆さんは最高である。そして「そう言えば居たねぇ」レベルの久し振り感で登場した魔女さんも、とんでもなくしょーもないことをしていて笑わせてくれた(水責めって……)。今回は胸糞悪いアイツが出て来ないので安心して読めるのである。逆に言えば本編は進んでいない。日常の風景を切り取った一冊である。そんな中での雪女さんだが、旦那様(若人さん)との関係はまさしく今のオオカミさんと亮士クンそのもの。若人さんの学生時代も驚きだが、雪女さんを賭けてのベタベタ過ぎる(しかしアツい)決闘が、なんだかこれからの亮士クンとアイツの未来にダブって見えてくる。この2人は最終的にこんな形でオオカミさんを賭けて戦うことになるのだろうか。もっと陰湿な戦いになりそうで不安でもあるが。
肝心のオオカミさんは本巻でも相変わらずの胸キュン乙女振りを発揮していて可愛らしい。本巻の売り(?)であるホテルでのやりとりは、2人の関係が進んだというより現状を確認したという感じだが、この2人なりに楽しい時間を過ごしたこともあって、これはこれで区切りがついて良かったのではなかろうか。
今回は挿絵がデフォルメキャラの路線で新境地かもしれないが、挿絵自体が少なくてやや残念だった。
今巻はおおかみさんと亮士を中心とした1冊
★★★★☆
収録内容
・亮士くんさるとかに+αの合戦に巻き込まれる(元ネタ、さるかに合戦)
紳士のサミット(笑)に参加していない猿渡のことを心配した亮士達は桃ちゃん先輩を連れて彼の元へ・・・
・おおかみさん雪女さんの恋話をみんなと聞く(元ネタ、雪女)
暇で亮士の叔母雪女の家を訪れていたおおかみさんはふとしたことから雪女と若人のなれそめを聞くことに・・・
・亮士くんスキルを駆使してわらしべ長者を目指すことになる(元ネタ、わらしべ長者)
浦島に大物々交換会に連れてこられた亮士は庄屋と出会い、彼の持っている写真を手に入れるために・・・
・おおかみさん羽衣落として毛皮もちょっと剥げる(元ネタ、天女の羽衣)
元気一杯に散歩で暴走するおおかみさん、帰り際に大雨に降られた二人は乙姫の系列ホテルで雨宿りすることにしたのだが・・・
今巻はおおかみさんと亮士を中心とした1冊となっています。
しかしわらしべ長者の話を読むと亮士の天職ってパパラッチ(笑)なんじゃ・・・
やっぱり面白いですね。
★★★★★
私が面白かったと思うのは雪女さんと若人さんの昔話ですね。二人の出会いから、二人が結ばれるまでがコミカルかつ乙女チックな感じで良かったです。タイトルの天女は新キャラではなくオオカミさんの事なんですが、雨宿りでラブホに行く事になってしまったオオカミさんと亮士くんのテンパりまくっている状況が楽しかったです。雪女さんの昔話以外はなんだかんだで、オオカミさんと亮士くんのラブコメな感じの話がほとんどでしたね。まだ読まれていない方には、オオカミさんのツンデレっぷりと亮士くんの活躍(失態もアリ)、そして雪女さんと若人さんの過去・現在のやりとりを楽しんでいただきたいです。