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孤独と人生 (白水uブックス)

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 白水社
Amazon.co.jpで確認
人生の活力となる本 ★★★★★
以前『心に突き刺さるショーペンハウアーの言葉』
を読み、一言一言に感動し、もう少し深く読んでみようと
思い購入しました。

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■プラス思考、マイナス思考
マイナス思考・・・良いことが起きても、余り喜ばず、
悪いことばかり考える。
10回試みて、9回成功しても1回失敗したことばかり
考える。
プラス思考・・・10回試みて9回失敗しても、
1回成功したことで幸せになれる。

何が違うのかと言うと、
マイナス思考・・・上ばかり見て、現状に満足しない
プラス思考・・・自分より下がいることを現実として把握し、
今を幸せにかんじることができる
という違いがあるのです。

マイナス思考の人は、もともと考えなくても良い
悪いことばかり考え、起きた良いことはほぼ無視してしまう
悪い癖があることに気づきます。

■幸せは自分の内にある
チルチルミチルの青い鳥のように、
幸せは実は幸せは自分自身にあるものです。
幸せを感じるのは、他人ではなく自分だからです。
他人が自分のことをどう思うと、自分の幸せには
関係ないことがわかります。
ということは、他人の言動や評価によって
感情を左右させることはナンセンスなのです。
いかに、他人からの影響で気分を悪くしたり
心配を増大させることが多いものか・・・。
そう考えると、心配ごとや苦労は、自分の心持1つで
軽減することができます。

■怒り
怒りは感情の中でも一番強いエネルギーを持ち
なかなか抑えるのが難しい感情です。
さらに、他人に期待しすぎることで怒りが発生することが
非常に多く有ります。
しかし、これを相手に直接伝えるのはNGです。
たとえ、100人中100人が同じ状況になったときに
怒ってしまう状況であったとしても、
自分がそうする理由はありません。
怒ることが正しいとも限りません。
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文章が昔風で学問的なため、若干読みにくかった
(私だけかもしれませんが)のですが、
得るものがとても多い本でした。
何故“孤独と人生”? ★★★★★
“生活の知恵の為のアフォリズム”っていうタイトルでショーペン・ハウアーが書いているのに、白水社はなんでこんなタイトルにしたんだろう?
主旨が全く違う内容なのに誤解を与えると思う。
人類の歴史に残る素晴らしい著作に、愚かな偏見を与えかねない。
人生を高尚に、真の価値有るものに変えて行く事を唱えている。その過程で“孤独は避けて通れない”孤独と人生について書いてるんじゃありませんよ。
白水社の人!しっかり、内容を理解して下さい。
厭世的な幸福論  ★★★★★
第1章 基礎になるまえがき
第2章 人にそなわるものについて
第3章 人が所有するものについて
第4章 他人がいかに思うかについて
第5章 さまざまな教訓と原則について
第6章 年齢のちがいについて
一から三章までは比較的読みやすい構造です。
第四と第五は量が多くややまとまりに欠ける印象です。
最終の年齢のちがいについて 
生物学的な青年と老年の論じて
老年期の重要性を説いています。
ショウペンハウアーの幸福論 ★★★★☆
 人生を冷徹にとらえ、幸福のためには孤独と知性が必要であることを説いています。一般的に認識されている幸福の概念とは大きく異なり、人生に対して悲観的過ぎるのではないかと戸惑いを感じます。しかしその考えの根拠は鋭く、人生経験を多く積んだ読者が頷くような名言が多く書かれています。また、一般的認識とはかけ離れているが故に本書は価値があるのだと思います。ショウペンハウアーの幸福論は限られた人間(高い知性を持ち、思索することを最良の楽しみと感じる)を対象にした哲学であり、社会全体の幸福を論じたものではないことを認識した上で読んだ方が理解し易いと思います。世間一般で幸福と考えられている典型例やマスメディアが報じる幸福の型に対して疑問を感じる方にはお勧めの著書です。
人生の偉大な師となりうる、類い稀な良書 ★★★★★
深遠な哲学を語っているようで、その実日常生活にこれほどダイレクトに役立つ書物も少ないだろう。随所に目から鱗が落ちるような着眼と表現に溢れ、これこそまさに「活きた哲学」と呼ぶに相応しい。

本書を貫くショーペンハウアーの頑ななまでの信念、それは「幸福とは幻で、苦悩だけが現実」ということだ。しかしこの言葉のみを拾い上げて「地に足の着かない空論」と呼ぶのは読者としての資質のなさを却って露呈することになる。彼はこれを立証するのに、彼一流の実に美しく巧みな喩えと表現とを用いており、さらにそれらの喩えがまったく即物的で、的確に理解できるところが素晴らしい。美しい数式を用いて表現された物理法則にも似て、平易な形而下の言葉を用いながら、見事に形而上の世界を表現し尽くしている。これは換言すれば、言語の如何を問わず、翻訳によって原意が損なわれることがなく、彼の活きた哲学が読めると言うことでもある。これこそが、ショーペンハウアーが古今東西を問わず、「当代随一の文章家」と評される所以であろう。ドイツ語で読むことができれば、さらに素晴らしい文章を堪能できたであろうに・・・。
そして彼は、「この世に唯一存在する幸福があるとすれば、それは不幸を徹頭徹尾、遠ざけることだ」と力強く主張する。ここでも彼の文筆は冴えわたり、ウィットの妙を尽くす。

私は本書を読んだのち、ここで説かれている生き方が「ネガティブすぎる」とそれまで根拠なく盲信していたことに今更ながら気づいた。そしてそれ以後彼の説くままに生き始めたところ、なんという安息が私に訪れたことか!カントの哲学がいくら優れたものであったとしても、これほどまでにダイレクトに私の実生活に食い込むことはなかった。本書はそれほどまでに優れた、「実践の書」なのである。

しかしここで指摘しておかねばならぬことがある。本書は本来、「(幸福に生きるための)生活のアフォリズム集」という原題であった。しかし、訳者のまったくの独断で、これが「孤独と人生」に改題されてしまったのだ。キビキビとアクティブな内容・原題の、まさに180度正反対の題名である。何という暴挙だろうか?!これは、一昔前の「ショーペンハウアーと言えば厭世哲学」という、まるで根拠のないバカな先入観をそのまま肯定してしまった独断だ。許し難い行いである。私はここで、訳者に猛省を促したい。このような独断によって、ショーペンハウアーに正しい陽が当たることが、またもや妨げられたのであり、それに大手を振って荷担したこの無知蒙昧な訳者の暴挙は、決して許されるべきものではないのである。