ぶっくぶっくの読書
★★★★☆
本書は哲学者・ショウペンハウエルによる読書論です。薄い本ですが、中身は濃くて印象深いです。特に次の言葉が頭に残っています。
「読書とは他人にものを考えてもらうことである。1日を多読に費やす勤勉な人間はしだいに自分でものを考える力を失ってゆく。」
私のように本をたくさん読むことを楽しみとしているものにとって、この言葉は衝撃的です。確かに本は量を読めば良いというものではありません。
読んで「自分で感じる・考える」、「アウトプットを出す」、「何らかの役に立てる」ことが重要なのだと思います。この言葉は以前読んでから時折思い出すことがあります。自戒の警句としておきます。
それにしても著者の主張するように、存在の前提から自分で考えるというのは、とても苦しいことだと思います。そこを自分なりに考え抜いて、あるいは経験して人生観・世界観を確立することが重要なのでしょう。
柳原メモ
★★★★★
<レビューは少々お待ちください>
一回は入るべき店 真実屋
★★★★☆
これを読むと何が良書で何が悪書かがすこしわかります。また、うやむやにせずきっぱりと言いきっているのでいいと思います。
書店でこい
★★★☆☆
本読みにとって、あまりにショッキングな表紙の紹介文に読んでしまいました。本を読むこと、書物を書くこと、について納得できたり耳が痛かったりします。時間と共に淘汰されるような書物を悪書と見なすのは厳しすぎるような気もしますけど、自分の思想をズバリと言い切る姿勢は読んでいて心地よいものがあるのです。
パスト社長の本棚1
★★★☆☆
【社長の本棚 NO.1】
ぎょぎょーむの本
★★★★★
どんどん読書がやめたくなる!!!
他に「知性について」「自殺について」があります。3冊セット(?)でいかがでしょう。
前衛堂
★★★★★
う~ん、100%納得ってモノではありませんな。 しかし、9ページにある「自分の思索で獲得した真理」についての記述は、「異議なし!」と言いたいですね。「思索」と「読書について」は、是非、読んで頂きたい。
りこぞう堂書店
★★★★☆
「読書とは他人にものを考えてもらうことである。1日を多読に費やす勤勉な人間はしだいに自分でものを考える力を失ってゆく。」読書好きの人間にとっては、考えさせられる書であります。
久遠電脳書店
★★★★☆
小説を書く、読む、評する人たちにはぜひ読んで欲しい本。
「読書とは他人にものを考えてもらうことである.一日を多読に費す勤勉な人間は次第に自分でものを考える力を失ってゆく」
いきなりな文章だけど、ここから「書くということは?」「何を読むべきか?」「読むということはどういうことか?」「評する者はどうしたらいいか?」等につながっていきます。
哲学書だけど、読みやすいし、読み進むにつれて腹を抱えるほどの面白さを味わえます。