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Thelonious Monk Trio: Rudy Van Gelder Remasters

価格: ¥1,162
カテゴリ: CD
ブランド: Prestige
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最悪の状況下にあろうとも天才はやはり天才 ★★★★★
1952年10月15日・12月18日、1954年9月22日ニュージャージー、ハッケンサックで録音。パーソナルはセロニアス・モンク(p)、パーシィ・ヒース(b)(1・2)、ゲイリー・マップ(b)(それ以外のトラック)、アート・ブレイキー(ds)(1・2・5・6・7・8)、マックス・ローチ(ds)(それ以外のトラック)。

1951年にモンクは大麻事件に巻き込まれ、クラブ出演の許可証明書であるキャバレー・カードを没収されてしまう。そして愛妻ネリーの稼ぎで生活を余儀なくされていた。この頃のモンクはプレスティッジに多額の借金を背負っていて、そういう状況下での演奏であると考えるとより興味深いだろう。その彼を救ったのがリバーサイド・レコードのプロデューサーだったオリン・キープニュースだ。彼はブルーノートのアルフレッド・ライオンの自宅で、初めてモンクのレコードを聴いて衝撃を覚え(おそらくこのアルバムではないだろうか)、1955年プレスティッジに溜まっていたモンクの借金を肩代わりしてリバーサイド専属に迎え入れた。かくて理解者と安定を得たモンクはその後傑作を連発するのだ。

しかしながらいかに最悪の状況下にあろうとも天才はやはり天才のようだ。良く聴くと唸り声を漏らしながら創り出す音楽は唯一無二で、作曲家としての希有な能力にも驚く。ピアノ・トリオで聴く彼のオリジナルはエネルギーに満ちている。モンクの天才さを感じる一方で、こういった一連の演奏を残したプレスティッジ・レーベルの偉大さにも感じ入る。