舞台はお隣の国、江南（カンナム）へ。
１巻でイウォル王子の事を「病気」としていたのにも
少々ひっかかりを感じたのだが、
今回リアン姫を「病気」とした事に更に違和感を感じるなぁ。

あと前回も思ったのですが、
悪人も悪事をあっさりと行うというか･･･
すべてがあっさり風味。

ほのぼの、淡々としたテイストは１巻と同じ世界です。

待ってましたの２巻です!!

このシリーズは久々にはまった児童書です。

新キャラの王子やそれを取り巻く人々、ソニンとイウォル王子の関係が、また良いですね！
まだソニンとイウォル王子が子どもなこともあって、恋愛要素にはあまり発展していませんが、きゅんきゅんしますよ（笑）
児童書好きさんは読んでほしいです。
児童書好きじゃない方も、読んでみては…

隣国のクワン王子に招かれたイウォル王子とソニン。そこでも、陰謀に巻き込まれる運命に…。
この巻で、ソニンも成長しますが、イウォル王子の成長も見られます。
「苦労する道を選んだとしても、不幸になる道は選んでないから」　というソニンのセリフが印象的でした。
自分の選んだ道の先に幸いがありますようにと、ソニンのように私も祈ろうかな…。

ハードカバーですが、児童書ですから読みやすいので、さくっと読めますよｖ
ただ、１巻を読んでないと、わかりにくい点もあるので、１巻から読まれることをお勧めします。

前巻同様、明るく真っ正直なソニンのほのぼのとした雰囲気があふれています。ところがあちこちで、周りの人間たちや、自分の役割や生き方について考え込むソニンの姿もあります。人の上に立つ者の役割、巫女であった自分の生き方、嫉妬と羨望、家族や友達、国民と王室のあり方・・・。

印象的なのは、１巻で自ら命と断った、王弟の妻にして、悪女として生きてきた薄幸の元巫女レンヒとソニンの関わり・・・。落ちこぼれ巫女のソニンは、悪女レンヒと一言で片付けることの出来ない、複雑な思いを胸に秘めていた。旅先の国の王室で、困難に巻き込まれたソニンの前に現れたのは、レンヒの影・・・・。

悩みながらも、前向きに生きようとするソニンの姿はやはり魅力的です。エキゾチックな場面や、細やかな心理描写も素晴らしく楽しく読めます。