易しい?
★★★★★
文章はやさしい感じですが、内容はちょっとややこしい表現してる(わざとかなぁ?)気もします。
小学生でも全然読めますが、フィクションなので時々?と思うことも。
ソニンはちょっと人間味がない、セオよりない気がする。
ですが、ソニンが内に秘めているものは深いと思います。何事もよく考え、思い込みもないソニンはすごいです。優しさと賢さを併せ持ち、欲もない。
欲は今後でてくるかも。
イウォルとソニンはいい関係ですね。イェラやクワンの部下だったらソニンは非情にならざるえないですし、なるでしょう。それはそれでカッコいいかもですが。
にしても、イェラ王女はカッコいいです。クワン王子とはまた違ったカッコ良さ。もし、イェラが王子だったら、クワンと強烈に争いそうです。
最後クワン王子はソニンを?と思わせる感じが…。
ソニンが初めて泣いたラストは良かったです。これからもっと人間味がでてくるのかな?
将来、ソニンは侍女からもっと重要な役職に転職する気がします。
人間的な成長も見所に!
★★★★☆
全体の筋としては今までと同様の展開ですが、3人の王子王女が一堂に会するだけに政治的な駆け引きのお話が多くなります。はっきり言うとファンタ ジックな要素がちょっと少なめかな。ソニンも王子たちもそれぞれに成長し、冷徹な政治的判断が求められる場面が多くなるのは当然ですが、 正直言ってそんな面がちょっと苦しく感じられたのも事実です。
ところが、読み進む内に色々と見えてきます。3人の王子王女、そしてソニンも、それぞれに自分の中の悩みや苦しみがあり、苛立ったり困惑したりする場面が 描かれていきます。ハラハラドキドキの冒険活劇の部分もありますが、それだけとはいきませんね・・・。
そして、第2巻、第3巻でもそうでしたが、クワン王子もイェラ王女もソニンに対しては心を開き本音を打ち明けます。(主であるイウォル王子は当然であり以 前からの事ですが。)理由が分からず困惑するソニンと、2人の間のぎこちない会話も目玉の一つです。かなり微妙なニュアンスの部分もあり、それが理解できるソニンだからこそ頼られるということですね・・・。
ということで、波瀾万丈の展開ではあるのですが、三つの国の将来のリーダーに対してソニンが少なからぬ影響を与えるのは何故か?そしてそんな自分をソニン はどう受け止め、「人間」としてどのように成長していくか?と言うあたりも、実は、今回と、そして次の第5巻の見所のように思えて来ました。単なるファンタジーではなくなって来ましたよ・・・。
三国主要メンバーが…
★★★★★
三国(江南・巨山・沙維)の主要メンバーが揃いました。
三国の関係も深刻化してきて、物語は深く進行してきます。
当初の予定では5巻で完結するという話を聞いていたのですが…このままでは終わらないような気がしてきました。
面白くなってきたので、ぜひ続けてほしいです。
このシリーズは「ダ・ヴィンチ」で紹介されたようです。帯に書いてありました。
天山を下ろされたソニンの人の欲に染まらない真っ直ぐな様は、澄んだ気持ちにさせてくれるようでした。
夢見の力を失っても、ソニンはソニン。
彼女は他人の心根を変えていってしまう力を持っているのかもしれませんね。
副題には何らかの鳥がいつも付いています。
燕、孔雀、朱烏ときて、今巻は白鷺。誰のことを著しているのでしょうね、ソニンでしょうか。