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イッツ・オンリー・ロックンロール (光文社文庫)

価格: ¥760
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
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なんだこれ?ものすごい勢いの、快作。 ★★★★☆
暑かった。わけわからなかった。
半分くらい音楽の話で、でもオトコ臭い仲間の話で、
悲惨な病気に救いもなくて羨ましくなんかちっともないのに、だのに止まんなかった。


‥と、文章までこう変わってしまうような、圧倒的なリズムと勢いがすごい。
ストーリーとしては逃亡作法やさようなら、ギャングランドの方が、物語としては面白いと思う。
でも、なぜなんだろう、手が止まらなかった。

東山節にもしかしたら、がっつり捕まってしまったのかもしれない。

「愛を売りものにすれば、売りものじゃない愛はみすぼらしく目に映る。
売れない愛は、価値のない愛だと思うようになる。自分にとっても、相手にとっても。
愛に値段がつく。その値段で愛の深さが決まる」

面倒で暑苦しくてひねくれていてかわいげなくてめちゃくちゃで、
到底愛せないけれどどうしても目を離せない誰かのキモチが、そこにある。
ちっとも感情移入できないのに、なぜだか目が離せない。

あたしの中にこのマインドが巣食っているとは思えない。
でも、だからって、このみじめさをけなすだけの、その傲岸さもやっぱりあたしには、ないみたい。
無類に面白いのは確かだが・・・ ★★★★☆
ユーモア小説のような始まり方からだんだんとペーソスが溢れ始め、悲劇と暴力に彩られていく後半への構成も見事だし、正にロック小説としてのカタルシスもある。とにかくストーリーの面白さとスピードでぐいぐいと読ませる。行間から確かに音が聞こえてくる瞬間もあり、傑作であると断言出来ます。ただ、題材がロックですから、これは読んでいる我々の音楽の好みや解釈の違いによってイメージはかなり違ってくると思うのですよね。例えば私なんかはブルースやパンクに対する考え方が作者とは違いまして、こういうところを面白がれるか入り込めないかによってこの小説へのお気に入り度も変わってくるかも知れませんね。私の場合に絶対的に駄目だったのがローリングストーンズに対しての解釈の違いで、この本の題名からもてっきり熱い思い入れが作者にあるのかと思ってましたが、このタイトルも“もうとっくに死んでいるのに、過去の不整脈の幻にしがみつくストーンズ”という意味でついているんです。“ジャンピン・ジャック・フラッシュ”を40年歌い続ける格好良さが何故わからないんだろう?まぁ主人公に言わせているだけで、作者の考えではないのかも知れませんが、でもエド・サリヴァン・ショーで歌詞を変えろといわれても平然とシャウトしたジム・モリソンが本当のロッカーで、歌詞を変えて歌ったミック・ジャガーがビジネスマンであった等という台詞は、これ酒屋で隣で知ったかぶりロッカーが喋ってたら喧嘩売ってしまいそうな内容ですよ。作者はこのエド・サリヴァン・ショー見たことあるのかなぁ。あの“レッツ・スペンド・ムムムム・トゲザー”と歌う度にカメラに向かって思いっきり世界中を小ばかにしたような顔をして、アクションたっぷりに歌うあの噛み付いてきそうなミックの顔、これも本当のロッカーだと思うんですけどね。でもこうやってあーだこーだこの小説で盛り上がってみるのもまたロックであると・・そういう事かな?破滅もロック、サヴァイブするのもロック、確かにドアーズとストーンズ比較するのは面白いですが、破滅型とサヴァイブ型の2人が揃っているのがストーンズのイッツ・オンリー・ロックンロールだと私は思うんですけどね〜。
結構面白かった。 ★★★★☆
話が展開していくテンポはすごくいい。物語のテンションも高くて楽しいし、音や物や人の描写も良いんだけどダレたというか長く感じた。もうちょっとまとめても良かったと思う。でも読み終わった後に続編を読みたくなった。
最高に楽しい小説 ★★★★★
バカやって、やんちゃして青春期をすぎ、中年となってしまったギターリストの話。
この小説が面白いところは、昔は良かった・・・的な思い出話ではなく、今を生きているところ。

設定は違いますが、村上龍の「69」のような明るさに溢れた、痛快な青春小説です。
ロックを知らなくても面白いじゃないか! ★★★★★
同氏、久々の快作だと思います。同氏著のワイルドサイドを歩け、が凄く好きですが、この作品は「逃亡作法」等の犯罪小説とは異なり、純粋なロッカーの話です。前半2/3は相当な笑いを誘う話で電車内で読むのが危険なくらいです。後半は切ないちょっとなける話にシフトしますが、主人公の苦悩や喜びが素直に表現された良作だと思います。ロック中心の話ですが、ロックに詳しくなくても十分読むに値する、かなりお勧めの一作です。