本当にカミサマだった!
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武富健治には、脱帽するほか無い。「真正面から向かい合う」ということを表象したときにあらわになる、世界中のヘンテコなものが束になっても敵わない絶対的な異形。激情を感じさせる筆圧で描かれた「教育」に潜む、2008年現在最もラディカルな笑いが暴発するとき、読み手は心底打ち震え、へたり込むしかない。
5巻には、傑作短篇集『掃除当番』に収録された表題作を、更に発展、深化させたエピソードも登場する。これは武富ファンとして単純に嬉しいだけでなく、マスメディアが騒ぐ「教育問題」の中からは零れ落ちた、それでいて遥かに考慮すべき問題点に言及しているといえるだろう。
早く続きが読みたいぞおおおおお!!!!!!!
鈴木先生結婚!
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@掃除当番
この話は凄いです。4巻が鈴木式性教育の巻でやたらハイテンションだったので・・
久々に1巻の1〜2話あたりの思わず「ドキッ」とさせる話が戻ってきたかなぁという感じ。
「学校は一見何の問題もないような子供たちの心の磨耗によって支えられている」
こんな感じの言葉があるんですが、このセリフは5巻で1番ハッとさせられました。
「みんなさぼってるのになんで自分だけやらなければならないんだ」
これは非常に深いテーマだと思います。スレることなく生きてきた人なら
人生に一度はこのように感じたことがあるはず。
本当に壮絶な己との闘いです。凄まじすぎる。描き方も(笑
@家庭訪問
これは@掃除当番と@夏祭りの間のブレイクタイム。
小川はカミサマだったぁー!の巻。笑
あと麻美さんのまさかの体質(?)が明らかになります。
@夏祭り
4巻好きにはたまらないのでは。
これはもう青春まっさかりといった感じの話です。いやぁあんな時代もあったなと・・
夏祭りでは本当に生徒のいろんな実態がわかっちゃうので
見回りの先生は大変ですなぁ・・。
そしてラストは麻美さんご懐妊!!!!
早速両家のご両親にごあいさつ。トントンと結婚ですが・・・さすがぬかりのない男鈴木・・
次巻は鈴木先生のできちゃった結婚について
またまたクラスが大騒ぎのようで。
(特に夏祭りで中村と小川がつわり麻美さんと鈴木先生の2Sを目撃!
これはショックだったろうなぁ・・特に中村は;;)
がんばれ鈴木先生!
先生の悩みは、大人の世界にもありますよ
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それにしても、この作品を単行本で一気読みすると
非常にエネルギーを使います。
読後、どっと疲れる。
かつての名作「掃除当番」がサブタイトルに。
掃除当番をサボる奴らと、真面目にやる女子生徒1人。
ルールを守る側の葛藤がすさまじい。
サボている人達は、何か特別な理由があるからといって
怒られる事から免れる。
しかし、真面目にやっている方は鬱憤が溜まって仕方が無い。
サボっても怒られないなら、何で真面目に掃除をやらなくてはならないのか?
しかも、私1人だけで。バカみたいじゃないか。
これは、学校の世界だけの話ではない。
会社組織でも、仕事しないで遊んでいる奴らは
会社から怒られもしないしクビにもならない。
一方、アイツらは仕事ができないからといって
仕事が早く真面目にやっている社員に
仕事が集中する。
なぜだ?同じ給料もらっているのに
アイツらは遊んでサボって
なんでこっちは徹夜続きで死ぬ思いで仕事をせにゃならぬ。
子供の頃の悩みは
大人の世界になっても一向に変わり映えしない。
むしろ「お金」が絡んでくるから
その恨みは陰湿でしつこい。
そんな事を考えながら読んでいる中
「小川はカミサマだったぁーーーーーーーっ!」
のセリフに爆笑。
たまに入るこの手のギャグが清涼剤になる
『@夏祭り』は『鈴木先生』入門に恰好のエピソード♪
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2008夏、既に読み進んでる方には説明不要の『鈴木先生』第5巻、わーい出ましたね♪
これまで『鈴木先生』は、あくまで学校や学年(中二)、学内学外で起きる日常的な事件事故のイベントが主導となる漫画であった。
決して「キャラ主導」の漫画ではないため、昨今の巷間の評価が高い割に、敬遠している読み手も多いように思う。
「一度読みかけて敬遠した」あるいは「たまには少年漫画以外も読んでみたい」、そんな方は、まず思い切って、この巻の後半に収録されている『@夏祭り』前・後編だけを読んでみることをオススメします。
夏休み始めの、お祭りの見回りをする鈴木の前に、すでに以前のエピソードでキャラの立っている生徒たちが、入れ替わり立ち替わり登場するスタイルなトコが珍しい。
いちおー『グループ万引き未遂』が生徒が絡む事件としてはあるけれど…今回はキャラ中心で話が回っている感触がある。
(受賞→注目→雑誌チェック、を見据えたネーム?←穿ち過ぎかな?笑)
初めて読む方は、イベントに絡む生徒よりも、
「鈴木先生と小川って生徒には、一学期に何か秘め事があったのか?」とか
「なんで鈴木先生は、クラス内外の生徒の肉体関係事情に、ここまで詳しいのか?(それも当事者にコッソリとか、何となくのレベルではなく)」とか
気になってしょうがない、と感じることウケアイ。
はい。まずは週刊誌的な下世話な興味でいいんです。
もし興味津々になった方は、改めて一巻から順に読んで行ってみて下さい。
「なるほど。あいつやこいつにはこんなことが…」と発見やクラクラの連続でしょう。
そして竹富健治のマジックにハマって下さい♪
PS.あと、多分気になるのが「中三の先輩や、たかだか二年前のOBのヴィジュアルが、なんであんなにスゴいオッサンなのか?」ってこと。
そこはまあ、中二生徒視点のヴィジュアルってことで了解してもらう他はない。笑。