なぜさよならの鐘なのか。しろーとのカラオケレベル。このてい度の歌唱力なら駅前にごろごろいる。彼らはまだ歌ってはならないのではないか。原曲のアーチストに対して、コアファンに対してとてつもなく失礼ではないか？本当に腹が立つ。むかむかするほどに。プロデューサーの指示かなのか知らんが、売らんかな売れんかなの意図が見える。 主義主張がわからない酷いアルバム。
いまの音楽の世界は何が注目されるかわからない時代だが、やはり力と個性の高いレベルでの両立がないと本物とは呼べないのではないだろうか。

待望の平川地一丁目、「歌い手を代えて」が発売されました。以前から書き込んでいるように、僕は「桜の隠す別れ道」からファンになった、少し遅れたファンですが…直ぐに直次郎さんの声変わり前のアルバム、シングルを買いあさりました。

そして気がついたのは、「この兄弟デュオは、バックグラウンド（＝音楽的な背景、つまりフォークの数々を聴いてきている経験の事です。）がもの凄くしっかりしているなあ、と驚嘆しまして、それからほぼ毎回レビューを書き込んでおります。僕のレビューは☆５つつけられるものしかレビューしない、こういう主義なのですが、平川地一丁目についてはどれも☆５つをつけてきました。ある時は直次郎さんの声変わりで少々ささくれた声の曲群もありましたけれども、これは成長過程には必然の事ですからこの時も☆５つをつけています。それは先に記載したバックグラウンドがしっかりしているから、なのです。

で、今回は「少女」から新録音の３曲、全部で珠玉の１２曲ですが…またまたこの兄弟デュオに３つほど驚かされました。以下の３点です。
１）龍之介さんの編曲の素晴らしさ。（「YES-YES-YES」「もうひとつの土曜日」…特に「もうひとつの…」は暗くならないよう、レゲエ調のオフビートでオルガン風の音を入れるセンスの良さ！）
２）直次郎さんの発声の綺麗さと感情を込めた説得力の素晴らしさ。（相当、努力された跡が見られます。これならば映画も顔の表現力さえ出来れば大丈夫、ですね。
３）この新曲３曲が素晴らしいために、アルバムに統一感が出ている事。しかし渋い選曲ですね！

小田和正さんも、浜田省吾さんもこれならば大喜びするでしょう。素晴らしい成長！…今後の平川地一丁目の活躍が、未来が手にとって見えてくるようです。是非、購入を！

平川地一丁目はデビューシングル以来ずっとカップリングに日本のフォークやニューミュージックの名曲をカバーをしてきました。
今回はそのカップリング曲ばかりを集めた平川地一丁目初のベストアルバムです。
デビューシングルのカップリング「少女」は危うさのある中性的な歌声、そして最新の「花紀行」では色気の出始めた男性の声。
声変わり前にデビューした男性歌手が必ず通らなければいけない”声変わり”の壁を見事に乗り越えて、それをひとつの武器にしている特異な歌手だと思います。
そして特筆したいのはアレンジを手がける兄の龍之介。原曲のイメージを活かしながら今の彼らがもてる表現力をフルに使ってアレンジをしています。このアルバムを聴けば平川地の実力に往年のフォークファンもうなる事間違いなしです。
新録音の３曲はYES-YES-YES、もうひとつの土曜日、TRAIN-TRAINとまた今までのカバーとは違った分野からの選曲。こちらも楽しみです。