インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

戦略論大系〈11〉ミッチェル

価格: ¥3,990
カテゴリ: 単行本
ブランド: 芙蓉書房出版
Amazon.co.jpで確認
本邦初のミッチェルの全訳と解題 ★★★★★
本書はアメリカの航空戦略理論家ミッチェルの著作の本邦初の全訳と専門家による解題からなる戦略論大系の中の一冊である。ミッチェルは、航空兵力は陸海軍に依存しない独立した空軍であるべきで、さらに三軍全てを統括する国防省を作るべきだと考えた。また航空の発達が戦争のみならず民間のコミュニケーションも変えると予測しエア・パワーを狭義の航空軍事力だけではなく、広義の民間航空会社、航空機産業等も含めた国家的規模の幅広い概念で捉えて議論している。  
この点においてミッチェルは米空軍の父のみならずエア・パワー国家としてのアメリカの父と呼んでも言い過ぎではない。さらに、現在のアメリカの軍事戦略を理解するのにワーデン大佐の航空戦略の理解は必須であり、その戦略理論はクラウゼビッツ、大モルトケ、ミッチェル等の戦略思想から明確な影響を受けている。
本書を読んで、エア・パワー、統合運用、戦略爆撃、アメリカの戦略思想といったさまざまな視点に基づいてミッチェルの意義と限界を学ぶことは自分自身の普遍的な戦略のイメージを形作る上でも有益となるだろう。
現代、世界を制するアメリカの航空戦略のルーツ ★★★★★
現代の世界でアメリカは唯一の超大国と言えます。その超大国アメリカの力を構成する重要な要素が世界に冠たる航空戦力です。本書は、この世界に冠たる航空戦力並びにそれの指針とも言うべきアメリカの航空戦略を方向づけたウィリアム・ミッチェルの著作とその解説です。

航空運用理論史上では一般的にイタリアのドゥーエが有名です。しかし、第2次世界大戦以降の航空戦略を主導したのはアメリカです。現在の航空戦略を知るためには、アメリカの航空戦略を理解する必要があります。そのアメリカの航空戦略の根底には「ターゲティング」理論(何を攻撃すれば効率的に戦争を終結できるかと言う考え方)が流れています。湾岸戦争で有名になったウォーデン大佐の「5つの輪」理論は、この「ターゲティング」理論の延長線上にあります。
本書はそれらの基礎を作リ、方向性を決定づけたミッチェルの理論を、本人の著作とその解説で理解し易くまとめられています。
解説を担当している方は、航空自衛隊で航空戦略、特にアメリカの航空戦略の大家です。学問的視点からだけでなく、軍事的視点からその意義をしっかりと説明しています。
これ等のことから、航空戦略、特にアメリカの航空戦略の生成に興味がある方等には一読をお勧めします。