事実は小説より奇なり
★★★★★
業種は違えど、同じ業界に身を置く立場として
どれもこれも「あるある!!」と、笑いながら読ませていただきました。
難しい部分を噛み砕いて、無駄を省き
必要な部分だけを簡潔に説明しているので
業界に全く触れない人でも「これ何?」で手が止まることなく
さくさく読み進め、楽しめるんじゃないかと思います。
おしゃれで格好良くて今時、なんてうわべのイメージだけで
この業界に飛び込む人も多いと思いますが
こういった体験記を読んでから思い直していただきたいですね・・笑
たくさん笑わせてもらいました!
★★★★★
グラフィックデザイナーを意識している人は読むといいかも。専門学校のノリも垣間見えて新鮮でした☆
職業的な興味でなくても笑える要素やテンポが楽しかったですし、逆に、一既ではないかもしれませんが、職種としての仕事内容などが説明されていてわかりやすかったです。シビアな状況を笑いで表現できるところがすごいと思いました!
2巻も購入したいです。
幻想と現実の狭間に……
★★★★★
デザイナーという仕事の内容や苦労を作者の実体験を通して生々しく綴っている。
デザイナーという職種に漠然とした憧れを抱いているが、実際にどんなことをするのか
分からないという人は、とりあえず購入して、噛みしめるように読むのが吉。
「どんな職業にも苦労はつきもの」
なのは事実だが、商業印刷物のデザイナーならでは苦労が厳格な締め切り。
それも前工程(主に原稿や素材など)の遅れによる全体の遅延などは、かなり深刻だ。
川上の人間は作業を終えればそれで済むが、その後のデザイン、編集、DTP、製版、印刷、
製本、梱包、出荷、配送、……と川下に行けば行くほど時間が押してくる。
想像力に欠ける作家は、自分が原稿を遅らせたことによって、どれだけ多くの関係者が
迷惑を被るのかなんて考えないから、
「締め切りが近づかないと気分が乗らない」だの
「ギリギリに入稿すればチェックが甘くなる」などと平気で言っている。
そればかりか、
「締め切りを越えてまで作品に取り組む自分って偉い♪」
なんて思っている輩もいるから始末に終えない。
尻拭いは他人に押し付けっぱなしで……。
原稿が遅れて、休日が無くなった、家族旅行がフイになった、イベントに行けなかった、
友達や娘の結婚式に出席できなかった、親の死に目に間に合わなかった、などという話も時々聞く。
(悪あがきせずに早々に落とすのであれば、まだ可愛げもあるのだろうが)
もちろん、自分がどれだけ恨まれているか、憎悪の対象となっているのか、なんてことを
考えることは天地がひっくり返っても無いだろう。
まあ、そういうことも含めて若いときの苦労は買ってでもしておきたい、という人にも
とりあえず心の準備ができて有用だと思う。
業界のダークな部分がちらほらと垣間見えるが、作品としても非常に面白いので
業界と無関係な普通の読者にもおすすめできる良作。
笑った後に涙…
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マンガ自体楽しく笑って読めました。「2日で120ページを…?たった4人で…」まさにこのシーン。以前この仕事をしていたのですがリアルに思い出してしまいました…。デザイナーさんの頬につたう涙はエッセイマンガならではの生々しさ。それでも続けてるデザイナーさん達は本当にすごい!
グラフィックデザイナー&専門学校生必見!
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「BL本の表紙をデザインしてるのはどんな人なの?」
「デザイナーってどうやって仕事してるの?」
「デザイン専門学校でどんな授業をするんだろう?」
そんな疑問を常々持ってる方におススメな一冊。
私も専門学校卒業でデザイナーになったのでリアリティは補償します!
変テコなデザイン専門学校(何故かディズニーランドやパチンコ屋で実習をする…)の授業と課題と課題と課題と課題の日々、職業体験先でぶちあたる締め切りと締め切りと締め切りと締め切りの日々、フリーになってからのキッツーイ持込体験談など「うん…厳しいけどこれ全部本当のことなのよね…」というデザイナーあるあるネタがてんこ盛り。将来DTPデザインに携わりたいと思っている方は是非ご一読のほどを。
中でもデザイン会社の飯田さんはいいキャラしてます。自作のデザイン集(ポートフォリオ)を持ち込んだくつき先生に対して、「やる気があるのは分かるけど具体性が伴ってない。そんな人はデザイナーに向いてない」と厳しくもデザイナーの鉄則の言葉を投げつけつつ、直後に仕事を回してくるツンデレっぷり。2巻以降も彼のツンデレ率はどんどん上がるので注目です。