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二十歳の原点ノート [新装版] 十四歳から十七歳の日記

価格: ¥1,449
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: カンゼン
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青春の戸惑いと悩みは現在も一緒でしょう ★★★★☆
本書はベストセラーとなった「二十歳の原点」につながる前の時代に書かれた高野悦子さんの日記集です。高野悦子さんが自殺されるまでの半年間の日記を集めた「二十歳の原点」は、1970年代に学生時代を始めた我々にとってバイブルのように読まれたものでした。

この「二十歳の原点ノート」は、1963年1月1日から1966年11月22日(高野さんが西那須野中学2年生から宇都宮女子高校3年生の時代)の期間を扱っています。
高校の修学旅行で、伊勢・奈良・京都方面に行った際、京都の街を歩いている学生達を見て、一緒に歴史学を勉強できたらという憧れを抱いたことにより、史学科が充実していた立命館大学を第1志望にしました。新装版により、横書きにされたのもオリジナルの日記の体裁を考えたということで、雰囲気が伝わってきます。

彼女の自殺の年にあたる1969年は全国で学園紛争の嵐が吹き荒れていた時代でした。集会に参加し、真剣に悩み、自己確立のため葛藤の日々を送り、恋愛に破れ、理想と現実のギャップに悩み、孤独感をつのらせ、最後には自らを死の渕へと追いやりました。今読み返しても、その真摯に物事を考え、悩む姿は、青春のあり方として考えさせられるものがあります。

現代とは時代背景も違い、個人の価値観も多様化し、悩みもまた変化しているとは思いますが、根底に流れる生き方や人生への取り組む姿勢は共通のものでしょう。
未熟だけれど、とても一生懸命に生きた一人の少女が女性へと成長する過程での葛藤を見るにつけ、二十歳と六か月という短い歳月で自殺してほしくなかったと言う気がしてなりません。
いまから30年以上前、むさぼり読んだ本です ★★★★★
高校時代に熱中した本です。

私たちの学生時代は、学生運動が収束して「シラケ」と言われていた時代でした。
同じ年ころの人たちがこんなに熱中していたものはいったんなんなんだろう、人生ってなんだろう、と、すごく考えさせられ、自分自身を投影した本です。

もう一度読んでみたい。

いま、わたし、熱く生きてますよ!!
ファイト! 悦子! ★★★★★
青春時代ってのは、
浮き沈みが激しいわけです。
その気持ちをむき出しのまま、
綴ってあるから、
読んでいると、ドキっとしてしまう。

友だちと仲良くなれなかったり、
勉強に集中できない自分に苛立ったりする。
それでも、前向きに日々を過ごそうとする著者に
共感して、応援したくなる。

あとがきの父親からのメッセージは
一読の価値あり。
悔やんでも悔やみきれない「いまわしいとき」を経て、
娘の死と向き合っている。
その誠実さに、胸が詰まった。
これが40年近くも前の作品だとは ★★★★★
大好きな桜庭一樹さんの推薦のオビを見て購入。
横書きの文章に少し戸惑うも日記という体裁を忠実に再現するためであるとのことなので納得。
未熟な自分に真正面から対峙する著者の文章を読んで、自分の学生時代を思い出す。ここまで自分に正直になれていただろうか。友達には本当の自分を見せていただろうか。
思い出して少し胸が苦しくなった。
今の10代〜20代にこそ読んで欲しいと思う作品。

誠実な言葉、真摯な文章 ★★★★★
一生懸命に言葉を探す。
自分に嘘のないように的確な言葉を誠実に。
一生懸命に文章をつむぐ。
自分自身に伝わるように華美なく真摯に。

自分の心の機微から目をそらさず、
空気のようなそれらをしっかりとつかまえ、かたちにする。
言葉が「コミュニケーション」の道具であるなら、
日記が「自分自身とコミュニケーション」する道具であるなら、
こんなにもそれを体現した一冊はないと思う。

そんな内容ではぜんぜんないんだけど、
世にはびこるいろんな小説や漫画や、ひいては人間関係に
この一冊は問いかける。
「言葉をなめるな」
「コミュニケーションをなめるな」。

ビリビリヒリヒリとした本当の言葉だけに宿るリアリティに、
言葉を「取り繕うもの」「円滑にするもの」と覚えてしまった、
うすっぺらい僕らはただただ顔を赤くするのみ。