1971年の奇跡
★★★★★
ロックは昔、精神世界を含みながら進化していきました。でも現在の形骸化されたロックからは何も感じることができません。そうです、昔ロックは精神世界と密接な関係を持っていたのです。
で本作ですが、仏教とロックの融合を狙った奇跡的な一枚です。お経が鳴り響く中で、水谷公生のギターが響きまくります。本当に生まれて初めての経験です。こんな音楽が存在していたなんて驚愕です。でも内容は素晴らしいです。この時代の先端を現代で感じることができます。皆、打ち破りたかったのです。その苦闘の道のりの一部が本作なのです。本作を聴くことで先人達が切り開こうとしていた地平を感じることができるのです。本作はそんな一枚なのです。