齢をとるにつれて、人に贈りものをする機会が増えました。
贈りものを選ぶのは、楽しいことでもあり、悩ましいことでもあります。

特に、未婚の私には、「結婚祝い」や「出産祝い」に
なにを贈ったら喜んでもらえるのか、
経験に照らし合わせて考えることができないので、難しいです。

著者の柳沢さんがご結婚祝いに友人にいただいたもののリストなどは、
もらって嬉しかった気持ちも伝わってきて、贈りもの選びの参考になりました。
ブランドにあまり詳しくない私としては「どこの何」とわかるのも助かります。

自分でも使ってみたい・贈ってほしいものに出会えるし、
こんなものを贈ったらあの人は喜んでくれるかな・・と想像して楽しめる
とても素敵な本だと思います。

こういう生活系の本が好きなので、新刊を見かけるとチェックしてしまうのですがなんだろうこの期待はずれ感…。
いや期待外れを超えて憤りすら感じてしまいます。
どうしてか考えてみると、この「暮らしのアイデア帖」っていう名前が怒りの原因になっていると気付きました。

アイデア帖という題名がついていたら「なるほど」とか「試してみよう」
などその分野に関する有益な情報を得られると読者は普通期待します。
それがこの本にはありません。ただの著者の持ち物自慢、または生活自慢です。
もちろん人間が本を書くのですから、著者の考えや暮らしが反映されるのは当たり前ですが、
読者が知りたいのは著者がそこから得た有益な情報なんです。

贈りもの編はこのシリーズの中では比較的マシな「アイデア」が掲載されています。
それでも、「私が結婚祝いにもらったもの」としてブランド品がズラっと並べられていたのには爆笑させていただきました。