まず本編のミステリ編…恐らくほとんどのプレーヤーが全員死ぬエンディングを最初に見ることになるのではないかと思います。
自分の推理のあやふやさで犠牲者が増えていく…しかもオカルトではなく明らかに人為的な殺人による恐怖。
次々に人が死んで後半一人一人の死に対するショックが麻痺してくる描写も秀逸です。
下手なJホラー映画より、この殺人劇は本当に怖くてたまらないです。

そしてトリックと犯人、分かってしまえば何のことはない、
そういう事だったのか、と言う王道で、卑怯さはありません。

その後に始まるドキドキサスペンスのスパイ編、オカルトでありながらもの哀しいストーリーの幽霊編、
さらにはセルフパロディのギャグのストーリーなど、
舞台と人物が同じでも文字通り性格がガラリと変わった色々な種類のお話が解禁されるようになり、
本当にボリューム満点にストーリーが詰め込まれています。

人物のシルエット描写に実写取り込みの背景と言うサウンドノベルのスタイルは、
この作品のヒット以降流行りましたねｗ
でも、本家のこの「かまいたちの夜」が一番クオリティが高く仕上がってると思います。

SFC版はフローチャートがなく、ゲームオーバーになると章ごとに選んで再開と言う、
謎解きという点では難易度が高かったのですが、
このPS版は便利なフローチャートが付いて、選択肢をつぶしていけば、
自然と全てのストーリーが解決・見られるようになっていて途中で投げ出さずに済みます。

PS3でもPS1のソフトは動きますので、
名前だけ聞いていたけどやっていないという人で興味のある人には、是非おススメします。

初プレイしてからもう８年以上経ちますが、未だこれ以上のサウンドノベルってやった事ありません。
選択肢の設定が巧妙で、ストーリーとあいまって犯人の正体が完全に盲点に入ってしまいます。
雪に閉じ込められ電話もつながらないペンションの中で、
正体不明の殺人鬼に一人、また一人と惨殺されてゆく・・・
終わった時には手に汗をかき、心臓の鼓動が速くなり呼吸が荒くなっている自分に気付きました。
推理モノを知らない人なら最初はトリックはまず見破れませんから、絶対にお勧めの一作です。
すばらしい！

フローチャートの起用は否定しません。
ライトユーザーや軽い気持ちで楽しみたい方には
ちょうどいい難易度なので。

しかし、やりこみ派には物足りないです。
スーファミ版は解決まで時間がかかりましたが
PS版は２日あれば８割の方が解決できます。
あと真理編も全然面白くないです。
正直エンディングの数や選択肢を増やして欲しかった。

ライトユーザーはPS版　やりこみプレーヤーはSFC版を
オススメします。

もともとミステリ好きで活字を読むのが好きな僕には
このゲームは最高に楽しめました
で友達に進めたんですけど、そいつが飽きっぽい性格なのか分かりませんが
30分くらいプレイしたらももうコントローラーを投げ捨てていました
はっきり言ってサウンドノベルほど好き嫌いが分かれるゲームも
ないんじゃないかなと思いましたね
テレビゲームに求めるものが、例えば必殺技を出し敵達を爽快にやっつけるとか
のアクションモノだったり、まぁとにかく画面が綺麗でシナリオよりはグラフィックが
よければいいとか、そういうニーズ？の方にはまったく向いてないと思われます
ぶっちゃけこのゲームでボタンを押して画面上で動いてくれるものと言えば
ただ字な訳ですから、いくらバックに挿絵や登場人物の影が映っていようとも
プレイヤーはその字から想像して物語を進めていく ゲームで読む小説
みたいな感じです このゲームを作った我孫子さんがこのかまいたちの夜を
作った理由として「本をもっと読んでもらいたい」とも言ってました

最近のあふれた絵で見せるゲームより
僕は自分で想像して自分だけの絵で楽しむサウンドノベル「かまいたちの夜」を
おすすめします 長々とすいません　

はじめてやったときからサウンドノベルの魅力にひきこまれました。
同じ舞台、登場人物でこんなにも違う話ができるのか、と感動しました。
ともかくおもしろい。おススメです。