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君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟(コクリコ)―与謝野鉄幹・晶子夫妻の生涯〈上〉 (文春文庫)

価格: ¥770
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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下巻ははるかに面白い ★★★★☆
与謝野夫婦の出会いから最期までを、その時々に詠まれた詩歌を織り込みながら、所々著者の脚色を混ぜ、綿密に描いた伝記小説。上巻は、晶子と鉄幹の出会いから、晶子の上京、結婚して「みだれ髪」を出版、その後「君死にたまふこと勿れ」を発表し反戦歌として非難されるところまでが描かれている。鉄幹の女性に対する無節操さや人格的な問題が明るみにされ、そうとも知らずにひたすら師に恋焦がれて上京した晶子に同情してしまう。結果的に、前妻と子供を追い出して妻の座に着くという形になったのだが、この裏事情は少し意外であった。
上巻では「みだれ髪」に出てくる歌のできた状況がよく分かり、面白い。鉄幹をめぐる文学的な対立にも焦点がおかれ、評論が原文のまま多数引用されているのは少々読み辛かったが、これも同じ創作者としての著者の思い入れの強さの表れだろう。
上巻では途中少し退屈になったが、下巻は遥かに面白く、スラスラと読み進めることができた。
下巻ははるかに面白い ★★★★☆
与謝野夫婦の出会いから最期までを、その時々に詠まれた詩歌を織り込みながら、所々著者の脚色を混ぜ、綿密に描いた伝記小説。上巻は、晶子と鉄幹の出会いから、晶子の上京、結婚して「みだれ髪」を出版、その後「君死にたまふこと勿れ」を発表し反戦歌として非難されるところまでが描かれている。鉄幹の女性に対する無節操さや人格的な問題が明るみにされ、そうとも知らずにひたすら師に恋焦がれて上京した晶子に同情してしまう。結果的に、前妻と子供を追い出して妻の座に着くという形になったのだが、この裏事情は少し意外であった。
上巻では「みだれ髪」に出てくる歌のできた状況がよく分かり、面白い。鉄幹をめぐる文学的な対立にも焦点がおかれ、評論が原文のまま多数引用されているのは少々読み辛かったが、これも同じ創作者としての著者の思い入れの強さの表れだろう。
上巻では途中少し退屈になったが、下巻は遥かに面白く、スラスラと読み進めることができた。
強烈な個性と壮絶な人生 ★★★★☆
歌人の評伝だけに、ずっと短歌が出てくる。
ここまで赤裸々に私生活を短歌に残している
ことに驚かされる。とはいえ、短歌を読んで、
すぐに意味が分からず、最初挫折しそうにな
ったが、晶子、鉄幹(寛)の二人の強烈な個性
と壮絶な人生(理想と野心、恋愛と嫉妬、家
族と貧困など)がよく描かれており、途中から
惹きつけられるように読み終えた。
私のような凡人にとっては、読み通すのに少々つらいものがある ★★★★☆
女好きで手の早い与謝野鉄幹は、雑誌「明星」の主宰者であり「在原業平気取り」と噂されていた。旧家の箱入り娘・鳳晶子と深窓の令嬢・山川登美子は鉄幹を取り合うがごとく「明星」に投稿してゆく。登美子は他の人に嫁ぎ、滝野は実家に帰ってしまい、やがて晶子は鉄幹と結婚・入籍・・与謝野晶子の誕生である・・・・。しかし、夫鉄幹への誹謗中傷・批判・非難などがあって、四面楚歌となり、「明星」の売り上げが激減し、二人の暮らしは貧しく、苦しくなった。そんな中、与謝野晶子の歌集「みだれ髪」は、読者を魅了してゆく・・・。

渡辺氏の評伝小説の頂点ともいうべきものであるが、歌を理解することが難しい私のような凡人にとっては、読み通すのに少々つらいものがある。それにしても晶子・鉄幹の!「恋愛や出版に対する情熱」は、現代人(一般人)には、ちょっと理解に苦しむほどである・・・・