人間は弱いもの、だから・・・
★★★★★
水谷先生が心からこどもに伝えたいと思っていることばの数々が
掲載されています。構成としては、緑のページ見開きでメッセージが
書かれていて、次のページでその補足が書かれています。
行間もあるため、すぐに読めてしまう本ですが、内容は重厚です。
水谷先生がされてきた行動を知っていれば、まるで本を通して
水谷先生が語っているようにも感じられます。
人間は弱いもの。だからこそ、人のために優しさを配っていきよう、
悪いことばかり考えるよりもとにかく行動してみよう。
そんな気持ちにしてくれる温かい本です。
大人たちへ
★★★★★
こどもたちに向けて書かれているのでとても読み易い本です。大人なら数分もあれば読める本です。
先生の本はだいたい読んでいますが、この本に全てのことが集約されているように思います。
忙しい日常のほんの10分でも時間を割いて、男性の方にも女性の方にも、若い方にも年配の方にも読んでもらいたい本です。
特に年配の方はこういう本を読まず嫌いの傾向にあります。
頭から知識として自分の中に取り込もうとしないのです(うちの母はそうでした)。
そこで生まれるのは間違った認識と偏見だけです。どんなことも無知なことは罪なことです。
でも恥かしいことではないと思います。毛嫌いせず、じっくりと読んで、何かしら感じて欲しいと思います。
そこから専門的な本を読むきっかけを掴むのもいいと思います。
最初に読んだ時、本を読んで泣きそうになりました。先生の話がとても好きです。
愛について深く語っていると思います。
この本は下手な精神論や心理学の本を読むよりずっといいと私は思います。
先生は自分探しの旅をやめようと投げかけています。これはとても大切なこと。
その蟻地獄に嵌ってしまうと抜け出せなくなります。
寂しさを埋めるために他人も巻き込んで、無意識のうちに負の連鎖を創り上げていることもあります。
それを断ち切るためには、自分が被害者である、犠牲者であるという、自分の支配からの克服をしなければなりません。
立ち向かうべきものは過去の自分ではなく、目の前の現実です。
これはかつてこどもであり、今でも小さなこどものままの大人たちこそが読んで欲しい本です。
いいんだよ
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夜回り先生・水谷修氏の、子どもたちへのメッセージ集です。
いじめられていた子、いじめていた子、あらゆる境遇の子供たちに対して「いいんだよ」と赦し、未来へ目を向けさせる。そんな気持ちが大切なのだと気づかされました。
1ページあたりの文章が非常に少ないので、数十分で読み終わってしまうのが少し残念ですが…まあ、いいんだよ。
緑でいっぱい
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水谷修(夜回り)先生の集大成とも言うべきメッセージ集をメインとした書籍です。
こどもたちへの重要なメッセージが投げられています。
合間合間に挟まるメッセージは、まるで洗練された詩のようでもあります。
大人たちも、充分に読む価値のある本です。
こころについて大切なことが書いてある本です。
書籍の表紙は緑でいっぱいです。緑は美しいです。
人のこころを綺麗にします。癒してくれます。
時を選べば名著
★★★★☆
自分が落ち込んでいる時に読むと結構しみじみしますが、
元気な時に読むと鬱になります。
子供たちを元気にしたいと願っている気持ちは本物なんですが、
先生の方法は絶対に正しいのかというと疑問です。
先生のほかの作品も一読しましたが、
果たしてやさしさだけで子供たちは救われるのでしょうか?
もちろん社会のさまざまな事柄が原因で苦しんでいるんでしょうが、
私たちに出来ることは何もありません。
社会に打ち勝つ力をはぐくむことを考えていただきたいです。