その米ドルを買い支えているのが我が国の日銀・財務省である。
ほとんど孤軍奮闘と言っても良い。
そして買い取った米ドルはそのままではもったいないので
大部分が米国債購入資金となり運用されている。
日本がどんどん買ってくれているおかげで
米国債はその発行額が漸増しても価格が下がらない。
そして米金利は低いままに押さえ込まれ
米国のクラッシュを支えている。
日本はそう言うつもりではなくとも
知らず知らずのうちにイラク戦費を拠出し
アメリカの赤字を補填しているのだ。
そんな日本で良いのか、と田中氏は問いかける。
アメリカがこれまでのように世界を単独で支える力を失った今、
全てをアメリカに委ねてしまうのはあまりにリスキーだ。
反米ではない。仲違いする必要もない。
しかし未来においては、日本はこのままではいけないのだ。
そのバランスが、今、求められている。
警鐘はとっくに鳴らされているのだ・・・。