考えることの大切さ
★★★★★
お世辞にも上手とは言えない絵と教育漫画ということから敬遠していた作品ですが、一巻から今巻までを読み進めてみてその評価は一変しました。
語られる内容は教育の範囲に止まらず人の価値観、倫理観、人間関係の複雑性など深いテーマを扱っていてどのテーマも誰でも一度は聞いたこと、考えたことがあるようなものばかりです。
それ故に誰もがそれに対する答えや考えを既に持っていると思います。
しかし、この作品を読んでみて今まで私が考えていたものとは違う考え方や価値観が多くみられました。
最初は所々の内容の意味を理解することが出来ませんでしたが何度か読み返し、考えることで理解することが出来ました。
『なるほど』と思わせる考えや『それは違う』と思わせる考えまで様々な考え方があり、読み進める程にのめり込んでいきました。
この作品は字数も多いし、絵もあまり上手とは言えない。
しかし、それ以上に深く考えさせられる作品です。
ただ内容を受動的に受け入れさせるのではなく読者に考えさせるという作者の意図が感じられます。
個人的にはとても有意義な内容ですので☆5つです。
それにしても文字が多いww
★★★★☆
ついに生徒会長以下執行委員の選挙が始まった。
それぞれの候補者たちが演説を繰り広げ
その内容にイチイチ反応する生徒たち、そして先生たち。
あまりのネームの多さに
いつもならヤラレそうになるんですが
今回は議論ではなく演説メインなので
読後にドッと疲れることは無かった。
それが拍子抜けというか
いつもの読後疲労感を感じるために
体調万全で読み始めたのにw
少々肩すかし感があったので★1個減らしました。
しかしながら続巻から壮大に始まろうとしている
「学園祭演劇編」が、導入部分からして
足子センセイの狂気ぶりがオソロシイ。
ホラー映画だよこれじゃあwww
ネタバレになるので書きませんが色々あって発足した新・生徒会が
この演劇編にどう係わって、
どんな問題に立ち向かい
鈴木先生は、どんな命題を生徒に与えるのか
楽しみなのであります。
それにしても足子先生の出演シーンだけは
梅図かずお先生のホラー漫画のようだww