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鈴木先生 8 (アクションコミックス)

価格: ¥860
カテゴリ: コミック
ブランド: 双葉社
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今後の展開に不安 ★★★★☆
対生徒に主眼をおいていて、鈴木先生の、足子先生との対話(この段階でのアプローチは不可能であるにしても)先送りにされて、対足子先生について勝手に期待した私はモヤモヤ感が残った。

対生徒にしても、鈴木説法(戦法?)がやや弱いようにも思う。これは彼のレクを受けた、校長の力量が問われるのか、鈴木先生の口(キャラ)でないと説得力(この三文字、本シリーズでの点〔・〕必要)を持たないのか、私は読み解くことができなかった。

剣道部 部長、副部長両氏による助け船によって、その後の展開に貢献したのも、あの混乱を教師側によって打破されるのが望ましいと勝手に思った。
その後、一波乱あったが、一応の幕引きがなされたが、まだ対生徒には禍根が残っているのではと、不安を感じた。
それは、このシリーズ初めての第三者の視点による解説文によって増幅されるのである。

生徒会選挙編でも、鈴木先生の不安そのままに、読者もモヤモヤ感に包まれながら、事の傍観者として居心地が悪い。
いつもの鈴木説法による事態のカタルシスを味わえない、フラストレーションによってオモシロクない。

鈴木先生の思想(この二字にも・)に賛否両論あるにせよ、彼が事態の打開(この二字にも・)を進めることによって、読ませてきたところがあると勝手ながら思うのだが、
本巻は次なる災厄への作者の種まき段階にあって、それは鈴木先生陥落への下準備のように見えて、鈴木信者として不安でしょうがない。

鈴木先生におかれては、週末充分に鋭気を養い、ある程度の準備をしていると思うので、私が抱く不安を払拭してくれるものと信じたい。

神田マリにまつわる事件も、本人たちの自覚なき身の崩壊に繋がらなければいいがなと、気になるところ。
次巻を待つ!
校長先生、大活躍 ★★★★☆
今巻は、鈴木先生が乗り移った校長先生が大演説を繰り広げる。

授業ストライキを敢行していた足子センセイが
精神崩壊寸前状態のため、学校側が出勤をSTOP。
それを「横暴」ととらえた生徒たちをなだめるため
学校側として、朝礼の時間を使って
校長先生が説明会を開く。

おそろしく緊迫した学校側と生徒たちとの均衡。

かつての学生運動も、このぐらい意見をぶつけあっていたのだろうか。

生徒たち自身が自分で考え、自分で戦うという姿勢を持っていれば
現在の世の中にはびこる、いわゆる「モンスターペアレント」という存在も
出る幕がないのでは?と思わせる。

それだけしっかりした子供が減ったということか・・・。

毎度のことながら、台詞の文字数が多いので
一気読みするには、こちらもかなりの体力が要ります。
まるで、作品中の討論に実際に参加しているかのように。

今巻は、脇役が大活躍です。
鈴木先生の熱ウザな感じは少なめw