あっちゃー・・・・
★★★☆☆
6巻あたりから心配していたが、7巻読んだ後は正直「あちゃー、やっちゃったかぁ」です。
今回の鈴木裁判は、恐ろしくダイレクトすぎて、正直引きました。もともと鈴木先生の面白さは、
大人たち、子ども達が無意識に自主規制してきた問題を解決するために、学校という舞台で試行錯誤
するところにありました。給食の好き嫌いのような、普通ならば取るに足りない問題から、重要ながらも
見てみぬフリをしたい性問題まで、登場人物たちは共に悩み、時に深く傷つき、それでも答えを見つけるために
最後まで真剣に取り組みます。となると、今回の鈴木裁判は、ネタとしてはもってこいのはずです。
しかし、やっぱり「あちゃ〜」だったんです。
名作とは、作者が伝えたいことと、創作(フィクション)が絶妙なバランスで混ざり合ったものだと私は思います。
鈴木先生の場合、言いたいことをダイレクトに描くと説教漫画になるので、ストーリーという
オブラートで包み込み、飲みやすいけど後から効いてくるというところが私は好きでした。
たとえば1巻の『@げりみそ』は、「折にふれて」というメッセージのために給食のミステリーが存在し、
その他の話にも、メッセージと、それを包み込むストーリーが共存していました。なので、読み終えた後、
「あぁ、なるほど。こーいう意味だったのか」と、後からジワジワ来るものがありました。
しかし、鈴木裁判は、ページごとにガツガツ止まってしまい、説教漫画一歩手前になっている。
“ストーリー”より“メッセージ”に偏りすぎ、漫画として楽しめませんでした。どうも、全巻読むと
性のネタになると、その傾向に陥りやすいようですけど・・・・決して性問題を採り上げるのを
批判する意味ではありませんが。
良薬口に苦しと言いますが、今までオブラートに包んで飲んでいたのに、突然粉のまま渡された感じです。
次の、鈴木先生という物語と、作者の熱いメッセージに期待します。
足子先生、ご乱心。白目がコワい
★★★★☆
前巻から続く「できちゃった結婚」は是か非か?
それを教師たる者がやってしまって
生徒へ示しがつくのか?
という「鈴木裁判」。
いよいよ決着。
それにしても、ネームが多い。
多すぎるんですが、読むしかない。
この決着がついたあとの「足子ご乱心」が
あまりに内容が違いすぎて笑える。
足子センセイのイカレっぷりが
他人事ながら、この学校疲れるなぁ〜という感想w
距離感
★★★★★
冒頭のカーベーの発言から否応無しにぐっと引き込まれる第7巻。
鈴木裁判もいよいよ結末を迎える。
しかし鈴木先生って人は本当に不思議だ。
人生が10回あれば一度は鈴木さんのような中学教師になってみたい気もする。
人生が10回あれば一度くらいは鈴木先生のような先生の教え子になってみたい気もする。
「人生が10回あれば」という理由は、興味はあるがフルコミットで参加者になるのはめんどくさそうだから。
正直きついでしょ?
『鈴木先生』は単行本読者として携わるのが一度しか人生がない僕にはちょうど良い。