男女を問わず非常に有益な書であることは間違いありません。　ただ、全体に女性の登場が少ないです。　時代背景のためか「妻は夫につき従い」的な女性描写もあり、現代の女性の感性には馴染まない部分もあるかと思います。　武勇伝は男性的な感性にはするりと入り込むのでしょうが、女性は咀嚼するのにひと呼吸いるかも知れません。　

本の厚みもスゴイ。
にもかかわらず、一氣に読みきった本です。

死をさまようような病、一転、
毎日が喜びの渦巻きの中で生きる話。
本の厚みもスゴイ。
にもかかわらず、一氣に読みきった本です。

心と体が自分の本質が、実はまったく違っていたんだ、と氣づき。
「そういう世界があったのか〜」と氣づくきっかけになった本です。

私たちの本質はこの世とあの世に変わらずに存在している
「魂」なんだということだと感じました。
（天風さんは、これを「氣」と伝えます）

こんな高価な本を買ったのは初めてでしたが、これを読むのと読まないのとでは、以後自己啓発の本を読んでも理解度がまったく違うと思います。
自己啓発の本の核になるのではないでしょうか。

いままでいろんな自己啓発の本を読んできたのですが、芯がつかめないから、解ったようで解らない感覚を引きずってしまい、投げ出してしまうことが多かったんですが、この本は本当に解り易く、親しみやすい話し方、具体的な内容で、今抱えているこころの悩みを的中して、気付かせてくれてます。

「成功の実現」と「盛大な人生」も読みたい！けど高い・・。しかし長い目で見ると財産になる本かもしれません。

代表的な４部作、「成功の実現」、「心に成功の炎を」「盛大な人生」「いつまでも若々しく生きる」の中でも本書は非常に読みやすい。内容が充実していうるうえに、面白い。読んでいるうちに元気も出てくる。

天風哲学では、心を積極的にするのと同時に、消極的な要素をつぶしていくように勧めている。「感応性能」と呼んでいる、心の中のアンテナが正常に動いていれば、消極的な外部からの刺激をポンポーンと跳ね除けてくれて、有用な積極的な刺激のみが、心に溜め込まれるようになる。

普通に「自分」と呼ぶ場合、肉体、心、気（意志力）があり、このうち、気だけが本当の自分である。「心」を自分だと勘違いしている人が多い。理性的階級と本書では呼んでいる、精神至上主義者である。肉体や物質を重視するのも間違っているが、精神至上主義は、反対に肉体を粗末に扱ってしまう傾向がある。さらに、理性ではどう考えても解決できない問題が多々あり、そういった場合、理性的階級の人達は、ここで行き詰ってしまう。

気（意志力）は、肉体や、心とは別の上位に位置する存在であり、どんな肉体的苦痛も精神的苦痛も、切り離すことができる。

本書では、「心」についてもさらに分析を進めている。理性心では絶対に本能心は制御できないので、この２つの間に相克があると、心の中の煩悶、失望、悲観となって表れる。

天風会は宗教団体でもなんでもないのだが、怪しげなものを感じて近寄らない人も多かろうと思う。また本との出会いのタイミングというのもある。人生の節目に、こういった本に出会うとインパクトがあるものだ。自分は天風哲学を、絶対真理とは考えていないが、かなり真理に近いことを述べており、傾聴に値すると考えている。

　私は特別天風ファンでもありませんので率直な感想を。

　同じ1万円シリーズでは「成功の実現」なども読んでみましたが正直1万円の価値があるとは思えませんでした。が、本書なら1万円出しても惜しくないと思える価値を感じます。読んでいて非常に前向きになり、「ふんふん、なるほど」と心から納得して読み進めることができました。天風哲学を知るだけでしたら俯瞰的な安価な書籍も出ていますのでそちらをお勧めしますがなかなか心を熱くする良書でしたので余裕があれば本書も一読をお薦めします。よかったです。