明日への道しるべ
★★★☆☆
(総合5.5/10点)
#5「utter」★★☆☆☆4/10点
前作のエピローグとしての意味合いが強いお話です。
その人の過去の映像と今とを上手く絡め、新藤姉妹の復縁を
遠巻きに見る彼女との間に挟むような位置に置くことで
未来に惑う少女の気持ちの不安定さをそれとなく描いています。
あいかわらず奇抜というか、不穏さが抜けないようなあざとい演出が
鬱陶しい感じです。話の流れは単調なので若干見栄え不足。
#6「flection」★★★★☆7/10点
虐待から心身の陵辱へと急降下する半壊の心の描写が圧巻。
黒と赤で塗りつくされた暴力的な色彩表現と反芻するセリフの気味悪さは
まるでホラーのように心に突き刺さります。人の持つ業のおぞましさを
垣間見るような映像演出だけでも一見の価値ありですね。
活字のみで描く意識の混濁という異様な奇抜さで観る者を圧倒した
前作#7「I...」を彷彿させられました。いや、これはマジ怖いわ・・・