雁は、六太と更夜の縁から騒乱にまきこまれていきます。
突拍子もない事をしているかのようにみえる尚隆の行動が、どのように争いを治めていくのかハラハラ・ドキドキで、読むのを途中でやめる事ができません。
この作品では、国民の国への強い想いや行動が 特に描かれています。「これから絶対豊かな国にするために立ち上がり、そして守る!」読んでいくたびにどんどん涙がでてきました。
笑えるところ有、泣けるところ有、考えさせられるところ有・・・
読んで損はなし!です。
やはり1作目から順に読んでいくのが良いと思いますが、シリーズの中で一番古い歴史であるのと、国づくりや王宮の様子や働きがわかりやすくシンプルに描かれているので、作品の世界に入りやすいかもしれません。
そして尚隆と六太は他の作品にもあちこち出てくるので(更夜も「図南の翼」にでてる?)、先に二人を知っておくというのもいいですね。
また、ここでの登場人物が他の作品にも登場するので、作品の中でも早めに読むとよいのではないでしょうか。
確かに中心人物はこの二人でしょう。が、実はこの話に
は何人もの主人公がいるということを読めばお分かりになられるハズ。様々な人物の生き様がぶつかり合う。この作
品、必読です。
言うまでもなくこの作品はシリーズです。しかしこの話
だけでも十分お楽しみいただけると思います。シリーズを
読んでいれば面白さ倍増間違いなしです。