あまりに凄惨な事実…
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墨田郷土文化資料館は、東京大空襲の数少ない体験者の人々に絵画を描いてもらい、戦争を知らない人々に伝えたいと考えた。戦争体験の記録として、語り部や手記という方法はあるが、絵画、という方法は珍しいそうだ。
ここにある、体験者の方々の描いた絵、そしてそこにある作者による説明を読むと、東京大空襲はまさに無差別大量殺人だったのだということがよくわかる。そして、あり得ないような凄惨な事実があったことを知る。
作家ではなく、普通の人々の描いた絵、説明であるからこそ、その迫力がすさまじい。気の弱い人は悪夢を見るか、おなかの調子が悪くなる覚悟が必要。