そのような説話の中から恋愛など男女の仲を描いた興味深い話ばかりを集め、平易に読み解いて行く、という構成。スーッと読めてしまいます。
うれしいことに豊富でわかりやすい脚注や現在入手しやすい原典も紹介してあります。
深く読み込みたい、という欲求も満たしてくれる心憎いばかりの仕掛けも用意されているわけです。
古典って面白い。ぜひ原典にあたって読んでみたい!と、素直に思わせる一冊です。