底が浅い
★☆☆☆☆
一巻で危惧した底の浅さが露呈した第二巻
残念ながら 心理的な恐怖など微塵も無く ただただ屍体の奇抜さしか描かれていない
人物描写もお粗末としか言いようのないもので 新しい人物は一人を除いて使い捨て
あたかも当然のように物語が進んでいくが 必要最低限の伏線や説明すら無いため
物語が細切れで展開されていき 読んでいても全く繋がらない
解離性同一性障害者の描写についても 全ての人格が実在の人物で形成されることは前例が無い
しかしながら この主人公の人格は全てが実在の人物 既にその時点で設定が破綻している
屍体の奇抜さに頼ることなく 統一性のあるストーリー展開と
今少しの学術的事実に則した人物描写があればよかったのだが
現状では読み進められるほどの魅力に乏しく ただただ表面的なグロさだけが売りの漫画でしかない
なまえのあるかいぶつ?
★★☆☆☆
話題に上がったので、1巻から11巻まで見てみました。
現代風西太后のような意味があるようで全くないスポーツ飲料のとろみ漬け(生命維持装置や漬ける必要も無いことは後で気づかれたようで小説で訂正?してましたね)や、根腐れしないで1月で花を咲かせるデンドロビュームの植木鉢辺りは猟奇的なマンガでしたが、パンツ一丁のミュージシャンが出てきた時にはズッコケそうになりました…(そう言えば少年誌連載でしたね)
11巻で方向が変わったので、以降の展開が楽しみです。
絵柄は、中性的な男女、背景、死体の絵は上手で良いのですが、その他の人物は微妙(はっきり言って下手なのに…チャレンジャーなのですね)なのと、少女マンガ誌の野放しの無軌道ぶりさには残念ながら追い付けてないので星二つ。
いくつか気になる事が…
★★★★★
雨宮美奈は盲目だと言うのに、何故文字が書けたのだろうか?それとも目の不自由な者でも文字は書けるのだろうか?
あともうひとつ。「美和はこんな一昔の女の子が書くような丸文字なんて書かないわ」って言ってるけど、集団自殺の事件の時に調べた深爪のメモを見る限り…書いてるよね?
あとは…西園がかっこ良かった。
サイコサスペンス!!
★★★★★
連続猟奇殺人事件を追う元警察官で元受刑囚の雨宮一彦こと多重人格者小林洋介。犯人に共通するアイバンク、ルーシー・モノストーン、左目のバーコード。そしてある事件のあと自分にも左目のバーコードがあることに気づく。失われた記憶、次々に現れる別の人格、西園伸二、ムラタキヨシ、雨宮美奈。「何者かが作っている大きなジグゾーパズルの一角なんだよ。」