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マンガでわかる 会社組織が甦る! 職場系心理学 (じっぴコンパクト 62)

価格: ¥800
カテゴリ: 新書
ブランド: 実業之日本社
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漫画と企業と心理学 ★★★★☆
 不景気による煽りを受け、業績不振の打開策として企業はリストラを敢行した。そして、そのリストラの際の社員の判断基準として用いられたのが成果主義であった。しかし現場では仕事の中で真の成果や商業的価値を創出するのではなく、判断基準となる数値を高く出す方向に社員が動いてしまった。そのため更なる業績不振が起こり、更なるリストラによる雇用整理、リストラから逃れるために価値ではなく益々数値を出す事に躍起になる社員、このスパイラルが出来上がっていた。そしてそれに加えて、雇用整理による組織の空洞化、競争下による社員同士の人間不信が加速して行き、結果として会社という組織にいながら社員同士が各々と敵対しチームワークはおろか、コミュニケーションすら測れない集団となっていしまった。そんな状況下で物語がスタートする。

 本書内の様なメーカー企業を例にするなら、メーカーの製造物は連係プレーの結果である。技術部が開発し、製造部が生産し、広報部が宣伝し、管理部が在庫を整理し、営業部が外部に販売する。この流れができて初めて企業の製造物は価値が付く。そして各々の部署内においても、縦と横の連携プレーが発揮され、そこで初めてその部署の仕事が回るのだ。しかしここで、大規模な雇用整理、成果主義を導入した事によってこれらの連携にひずみが生じたのが問題である。雇用整理によって社員に不安感を募らせたことに加え成果主義による競争化。社員の能力はそう簡単に上がるものではなく、競争は互いを高めるのではなく互いの足の引っ張り合いへと変化した。
 
 人間関係は慣れ合いの温床である。そして慣れ合いは組織の硬直化を生む。硬直化した組織は生産力を失いやがて、組織としての能力が全体的に下がって仕舞う。しかし個人主義を主観においた成果主義は、全体主義が基調である日本企業にとっては組織力を低下させる物でしかなかった。人を育てる事を主眼に置いた全体力を持ち味した日本企業が人も組織も顧みなくなった。これが本書内における企業の問題であると考える。

 本書では先ず、企業の現状に対する変化を求めるのではなく人間関係の軋轢が生まれやすい場から改善を図ろうとしている。最初に交流分析を用いることで、自分自身の人間性を心理学的な観点から理解し、自分がどのような人間かを自身で知る事から始めている。それによって自分のコミュニケーションのこれまでの特徴をある程度イメージする。そして会話をパターン的に区分し、良いパターンと悪いパターンを示すことでコミュニケーションの問題も明確に原因がある事を示した。これによってこれまでの体験の中で自分のコミュニケーションの中の落ち度に気付く事が出来る。そして主人公はそうしたコミュニケーションの不和が大きな問題へとつながって行く事を想像する事が出来たのだろう。


 次に会議の場である。会議の場は会社における人間関係の縮図である。会議は一つの議題について意見を出し合い吟味し最終的に一つの結論に落とし込む場であるが、実際は上下関係による発言力の差が発生したり、個人個人による発言力の有無が意見の有用性をそいでしまう事がある。さらにそこへ成果主義が加わってしまった。そして意見創出の場がそうではなくなり、発言力のある人間のみが自己主張し、周りがそれのあとに続くということが繰り返されるようになった。これでは会議そのものの目的が達成されないばかりか、人間関係に更なる軋轢を加えて仕舞う。ここで本書では、有効な会議の方法を提案する事と同時に会議の参加者全員が能動的に参加できる会議を提案することによって会議においての人間関係の重要性、そして意見と同時に人同士が良い意味でぶつかり合う事、すなわち意識を共有することの重要性を説いている。意識の共有が生まれると意見の共有が生まれる。それと同時に一人一人の参加意欲が生まれる。すると組織としての力、集団としての力が高まって来る。本来会社は大勢の人間が集まり目的に向けて団結して力を発揮する場所だった。それが成果主義の導入によってそがれてしまった。成果主義は個人個人の能力を比べる場合において、また競争意識を高める場合においては有効な手段であると考える。しかし不景気により雇用が不安定でいつ自分の立場が危うくなるかもわからないと行った不安定な状況下で競争をあおっても、とにかく今の立ち位置だけは守ろうと動く人間ばかりになる。それが成果主義の失敗であった。

 企業は今不安定な社会情勢に苛まれている。実際は雇用整理なんてものは必要なければする必要がないし、景気が良ければ皆何かと明るく安心していられるのが事実である。そんな中でなぜ企業が目先の利益を追い求めるような短絡的なコストカット、数値至上主義に走ったのか。それは数字という明確なもので表わされる改革を欲したからだ。不景気によって企業本体が苦悩して彷徨っているのだ。けっして日本企業がそこに努める人間に対して冷徹になったわけではない。企業もまた悩める個人同様に数ある打開策に翻弄されているのだ。苦しいときはだれもが悩むものであり迷走する物であり、何か明確な指針となって自分の進むべき道を示してくれる物が必要になる。しかしそうした本当の意味の改善策は数値化されにくく、そして効果の表面化も緩やかである。よってそれは価値を見いだしにくく、どの企業も手を付けずにないがしろにしている。
 
 社会も企業も全て人によって構成されている。その構成員全てが前向きになれば人の心と同様に企業もまた本来の力を発揮できるのではないか。そんな事を本書では学ぶ事が出来る。
わかりやすいが、目新しくはない。 ★★★☆☆
内容はわかりやすかった。しかし、成果主義の否定はいいとしても、それに代わる提案というか、代替案も明確に示して欲しい。TAやPACは随分以前から推奨されている理論なので、なんとなく回顧主義的にも見える。
心理テストが良かった ★★★☆☆
前作『上司と部下の職場系心理学 <新装版>』が良かったので買ってみました。
前作のほうがいろいろなないような詰め込まれています。
この本では心理学をベースに活き活きとしたコミニケーションのある職場の必要条件にしぼって説明されています。
心理テストがついてて自分の性格を5つの視点で測定します。
私はFCが高かったので時と場合によってはFCを下げるように行動しようと思いました(思いつきで行動しない)。
面白いしすぐ読めるので職場のことで悩んでいたら読んでみて損しないと思います。
今や隣席は同僚ではなく敵… ★★★★☆

10年前に海外赴任し、帰国後、技術管理部人事室に着任した
主人公島田蒼介の言葉、
「…たった10年だぜ、たった10年で…職場(会社)の中も職場(会社)の外も、
この国(日本)は無関心とセンテンスの短い言葉であふれてる……」
「それってコミュニケーションなのか?
それでホントに人間関係が成立してるのか…!?」

同感…
10年前と言えば、時代の変化に速やかに対応しなければ
ならなくなった時期だった…

・リストラ、早期退職制度という言葉があちこちで飛び交い、
 終身雇用が崩壊したとも言われた
・パソコンを扱えることが必須スキルとなり、
 ついていけない年配の人達が次第に軽蔑されていくようになった…
・携帯電話を持つ人々が増え、インターネットビジネスの先駆けと言われている
 某企業がスタート
した時期と合致する…

社員vs派遣社員の構図はしみじみよく分かる…(哀)

ふた昔ぐらい前だと派遣社員とは、
・時間的自由を謳歌
・鬱陶しい会社のしがらみを回避
・アルバイトより時給が良い
などの条件で、自ら率先してなっていたというイメージがあった…

当時の正社員から見ると、“憧れの羨ましい”立ち位置だったのだが、
今や正社員で採用されなかった人が、
仕方なく派遣をしているという状況が多数のようですね…。

”人が大切”と公にはうたいながら、
人を、”経費”として扱う企業も多いようです…
とても残念ですね…(泣)
悩みは人生の宿題 ★★★★★
新書ですが全てマンガです。
作者はスピリッツで「DAWN」を連載していたナカタニD.なので
画力、演出共に一級品であり読み物としても力があります。

心理学としても121ページの言葉は自分にとってヒットしました。
興味はあるが内容を知りたくない人は以下は読まずにどうぞ!




その人にとって解決出来ない事は
はじめから「悩み」とはならない。
答えは必ず自分自身の中にある・・・
これです!胸にせまるものがありました。
心理カウンセラーに相談するのは気が引けるって人はここから始めては
いかがでしょう。