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終戦のローレライ(2) (講談社文庫)

価格: ¥730
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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映画を観た後でも楽しめます! ★★★★☆
映画化された『ローレライ』の原作本です。文庫本で4冊組のうちの第2巻です。1巻で日本に向かっていたローレライ搭載の潜水艦UF4が、アメリカの執拗な追撃で切り離してしまったローレライの回収から始まります。

ローレライが切り離された事に気づいたアメリカが執拗な索敵をする中でのローレライの回収作業、それによって窮地に立つUF4改め伊507と2隻のアメリカ軍潜水艦との死闘が行き詰まる描写で描かれてます。そしてローレライ開発の謎もここで明かされます。なんでこの部分を映画化しなかったの?って思うくらい面白いしシーン映えする部分だと思うのですが、この巻の内容も全く映画には出てきません。

絹見艦長と高須先任将校との間で交わされる、開戦の是非と戦争の終わらせ方についての会話も見所です。
『圧倒的な国力の差を知りながら、米国に仕掛けた軍。時局に鑑みて、やむを得ない開戦だったと断じた政府。神州不滅を哀しいまでに信じた国民…。すべてが愚直でありすぎた』愚昧でも蒙昧でもない、愚直。意志して悪を為そうとした者、国を滅ぼそうとした者などひとりもいない。愚直に己の節を通さんと欲し、刀折れ矢尽きても退く術を知らず、引き返せないところにまで来てしまったこの国の人々−。『しかし、いまの我々はそれを否定も肯定もできない立場にいる』『だから、ただやり通す。それだけだ。そうすることでしか、我々は次の世代に己を示す術を知らない』
絹見艦長、格好良すぎます。この様な台詞が言える場面が人生の中にあれば、とも思いますが、逆に何でも肯定も否定もできる今の時代に生まれてこれて良かったな、とも思えるのでした…

とにかく長いです。この2巻は500ページ近くあります。でも、緊迫する戦闘シーンは一気に読みたい部分です。時間がある時に一気読みがお勧めです。
2巻目です ★★★★☆

2巻目となるこの巻ではローレライとの接触〜しつこいアメリカ人との戦闘開始までを描いています。
全体的に見ると終戦のローレライの要となる人物の登場により話に「締り」のようなものが出ていて、1巻より集中して読むことが出来ました。

それと彼女達の過去回想を上手くまとめているのが良かったです。
私は彼女たちはずっと患者さんが着るような白い服だけを着ているのだと思っていたら、少しだけ普段着のような洋服を着ているシーンがあり、彼女たちが置かれている異常な状況を印象付けられました。

戦闘も1巻目と同様にテンポ良く進み、小説とは違って「絵」で見る漫画の利点を活かした潜水艦の動きや戦術の説明がありストレスなく読めます。


アイスを渡すシーンは小説版と違う漫画版アレンジでそういった点では良いと思うのですが、後の展開ことを考えると征人を間接的ではなく直接絡ませてほしかったです。

あと、読んでいて少し気になった所は背景の書き込みにバラつきがあるといったところでしょうか。
演出でわざと背景が白い箇所もある…という事は十分承知しているのですが、他のコマで緻密な背景が描かれていることに目が慣れるとその部分がどうしても気になってしまいました。

長々と書いてしまいましたが、戦闘が始まる所で2巻が終わっているので続きが気になるのが正直なところです。
3巻では序盤〜中盤にかけての見所、「しつこいアメリカ人」との戦闘が待っているので、そこさえ面白く描ければ最後まで安心して読むことが出来ると思うのですが…どうなるのでしょうか。
胸が熱くなりました!! ★★★★★
 第24回吉川英治文学新人賞受賞作品
 第21回日本冒険小説協会大賞受賞作品
 「宝島社 このミステリーがすごい!」 2004年度 第2位
 「週間文春 傑作ミステリーベスト10」 2003年 第5位
 「ミステリチャンネル 闘うベストテン2003」 第2位
 「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2003」 総合ランキング 第16位
 「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2003」 ミステリー&エンターテインメント部門 第25位

 全4冊中の2冊目。

 いよいよ潜水艦が大海原へと繰り出します。

 様々な人生や思いを乗せるにはあまりにも小さすぎる潜水艦。

 そんな潜水艦が実際に乗っている人数の何十倍、何百倍という人々の思いを賭けて死闘を繰り広げます。

 潜水艦の乗組員は、それぞれ階級が高かろうが低かろうが1人の人間です。

 また、それぞれ家族や恋人等の思いを背負っています。

 人間の命や思いに軽重の差はありません。

 というか、あるはずがありません。

 死闘を繰り広げる潜水艦の乗組員1人ひとりのことを考えると、胸が熱くなりました。

 ソレデハ…

惜しむらくは、少々非現実的 ★★★★☆
その若さにも関わらず、人の心を動かすまっすぐな言葉を持つ人物。修羅場をくぐって学んだ訳でなく、狡猾に動き回って生き延びてきた訳でもない。むしろ、世間というものを味わう前の若い人物が、周到に用意したわけでもない言葉を使って、人の心を動かす瞬間があります。「ブラックジャックによろしく」の斉藤医師とかですね。
わずか17才の折笠征人が、伊507の乗組員の心を動かすシーンが、この巻には収められています。過酷な境遇に翻弄され続け、人間としての心を閉ざしてしまったドイツ人兄妹さえも、この青年と知り合って眠っていた心が徐々に解けていく。自分でも気付かないほどわずかずつではありますが。
謎に包まれた秘密兵器「ローレライ」の正体が明らかになる、重要な第2巻ですが、私はそれよりも、征人が全員の心を動かし、みんなの心が一つになるシーンが好きです。そしてそれにより、絹見艦長が決断を下し、見事に艦を操って敵を叩くシーン(まるで「沈黙の艦隊」みたいです)は、少々非現実的ですが、痛快です。
う~ん、羨ましい。 ★★☆☆☆
皆さん、何だか大変感動しておられる様で、私などとても羨ましいです。
他の何人かの方が書いておられますが、個人的には用語の誤りはまだ耐えられました。
しかし、環境や場面のやや無理のある設定、特にウェーク島の士官連が全員?米軍スパイと言うくだりは、説明が一切ないまま話がどんどん進み、何故ウェークが米軍のスパイだらけなのか?、どうやってここまでやってきたのか?、それ以前に彼らは日本人なのかアメリカ人なのか?、さっぱり理解できませんでした。
結局私は、この設定の説明箇所が発見できず、また何故なのか理解できなかったため、3巻で脱落してしまいました。(全巻購入していたのに、勿体無い・勿体無い(笑))
最後まで読破されて、尚且つ感動された方は、この難解な件を理解されたのですね。
まったく羨ましい限りです。

で、また他の方の引用で恐縮ですが、この本『第二次大戦と潜水艦と女』をだすという条件を出されて、執筆された作品とのなのですか?
う~ん、ちょっとびっくりですねぇ。
でも、強引な設定も、これを聞けば納得。
というか、こういうことを平然と解説に書かれているのを知ると、ちょっと興ざめです。
最後まで読まずに居て、良かったのかも?(笑)

この本で感動された方、下記の書籍をお読みになられると、もっと感動できると思いますよ。
もっとも、一種はコミックですが・・・。

・楳本 捨三氏 著 『井坂挺身隊、投降せず―終戦を知りつつ戦った日本軍将兵の記録』
・赤羽 礼子氏,石井 宏氏 著 『ホタル帰る―特攻隊員と母トメと娘礼子』
・高橋 慶史氏 著 『ラスト・オブ・カンプフグルッペ 正・続』
・牛島 秀彦氏 著 『消えた春―特攻に散った投手石丸進一』
・土井 全二郎氏 著 『歴史から消された兵士の記録―無名戦士が語る最前線の実相』
・佐藤 和正氏 著 『最後の関東軍―勝どきの旗のもとに』
・天沼 俊氏 著 『戦空の魂』『戦空の魂-21世紀の日本人へ』

何れも、荒唐無稽な作り話ではなく、事実又は事実に基づいたフィクションです。
是非ご一読頂きたい。

ところで、このローレライという装置、滝沢聖峰氏のデビュー作『キ-108改・帰還セズ』にかなりヒントを得ているように思うのですが、私の勘繰り過ぎでしょうか?

あ、書評ですよね。(笑)
上に記した様に、設定の説明が不足している上、用語誤りや強引な設定等々、読むのにかなりの労力を要します。
しかし、用語誤りや強引な設定を気にしなければ(笑)、2巻までは結構わくわく出来ました。
と言うことで、ちょっと甘めに☆2つ。

最後に、かなり強行に自分の考え方を押し付けるカスタマーが居られる様ですが、私など心が死んでしまっているのですね。(笑)
上記の書籍を読むんで、かなり感動したのですが・・・。
反省・反省(笑)