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物語(エピソード)で読み解くリスクと保険入門

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本経済新聞出版社
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良くも悪くも物語(エピソード)が白眉 ★★★★☆
近年は金融工学や会計学といった分野からの進出が目立っているリスクマネジメント論だが、当該分野を最も古くから学術的に探求してきたのは保険学である。本書は、気鋭の保険学者が「リスクから出発する保険論」を旗印に、リスクおよび保険の概念を様々なエピソードを通して分かり易く解説している。
本書の白眉は、何といっても第2部「保険編」にある。トピックこそ「保険需要の考え方」「保険の価格について」「保険と相互会社」などと一見教科書的だが、実際に目を通してみると、明治期から戦後にかけての保険業界の変遷が鮮やかに描かれており、保険業界のみならず共済事業に携わる者にとっても読み応えのある内容となっている。当時の保険証書や保険広告といった歴史的価値の高い写真・絵図が惜しげもなく披露されており、この種の書にしては楽しみながら読むことができる点が異色。元来は保険経営史研究を専門としている著者の博覧強記ぶりが存分に発揮されている。