ギター1本以外の道を模索するのはわかるけど…
★★☆☆☆
テレビドラマから長渕を知り、過去のアルバムを片っ端から聞きまくった世代にとって、フォーク時代の美しい声質に驚き、なぜかロック志向のこのアルバムにはたまた驚いたことを覚えている。
ゆえに、この頃のライブツアーの音源や映像が残っていれば、ぜひ聞いてみたいのが、ファン歴20年前後の方々の希望ではなかろうか。
30年のキャリアの中で、このアルバムはロックの似合わない長渕が何故かロックスターを演じているところに、あえて低い評価を下さざるを得ない。とはいえ「勇次」や「明日へ向かって」のように、ライブでより洗練される曲があり、それが「HOLD YOUR LAST CHANCE」だ。これは96年のツアーで披露したピアノ弾き語りが最高だと思う。
長渕流ラブソング「TIME GOES AROUND」も聞く価値ありの名曲。
よみがえる日々
★★★★★
最近有線放送で「孤独なハート」を聞いて、20数年前の記憶がよみがえりスグに購入しました。当時中学生だった自分は友達に借りたこのアルバムをウォークマンで繰り返し聴いていました。カセットテープの時代は早送りも手間だったので、アルバム全曲をきちんと聴いていたのでどの曲もスグに思い出しました。休日に一人自転車で走っていた自分の応援歌の「スローダウン」が一番好きな曲です。特に”考えてみると今までのこの僕ときたらつかの間の幸せのために痛みばかり感じてきた〜”の歌詞を自分に投影させて聴いていました。他にもタイトル曲の「HOLD YOUR LAST CHANCE」等深みのある歌詞の曲ばかりです。是非若い方にも聴いてもらいたいです。
桑田さんも絶賛
★★★★☆
このアルバムは本当に良く聞いた。
今は犬猿の仲と言われる桑田さんも
オールナイトニッポンでエレキ1本で歌ってる
「HOLD YOUR…」をかけて絶賛していたことを
知ってるのは何人ぐらいいるんだろ?
でも、この僕も次のアルバムからどんどん嫌いに
なっていってしまった。
高音質盤
★★★★★
24bitリマスタリングシリーズの中でも、旧盤に比べ最も音質が良くなった一枚だと感じる。
音が良くなったおかげで、名曲「TIME GOES AROUND」、「HOLD YOUR LAST CHANCE」が生々しく感情が伝わるようになった。アルバム全体としても、この時期の長渕の悩みが随所に伝わって来る。
わたしはこういう真剣に悩み苦しみ、それでも前に進んでいこうとしている時期の長渕が好きだ。
行き先はどこへ
★★★★☆
フォークからニューミュージックへと時代が移り変わり行く中で果たして自分が伝えたい音楽はどうゆうものか、どうしたらいいのか暗中模索している時代の中の一枚。無理にポップ寄りの音作りをしている所にそれが見え隠れしている。HOLD YOUR LAST CHANCEは素晴らしい曲であるが歌詞が自分の伝えたい事を確実に反映しているかと言えばそうでは無かったのかもしれない。次のアルバム、ハングリーでの音楽や歌詞に対する変化が苦悩を明確に現している。売れる事が全ての世界で、自分が表現したい事に到達出来ないもどかしさを感じる。ドラマの主役もこなし世間には長渕剛と言う存在を認知されているにも関わらずアルバムのセールスになかなか結びつかなかった事も音楽性に迷いが生じた原因だったのかもしれない。