スーパーカーの後期のものが好きな人は気にいるんじゃないでしょうか。透明できれいな感じで渋めです。

綺麗な音達です。
今まで彼が創ってきた音達に胸を打たれた事がある人はやっぱり綺麗だと感じちゃうんじゃないでしょうか。

黒青い夜空のような音を創る人だなと改めて思いました。

種類や楽器が違うから音楽を比べる事はできないけど彼が以前やってたバンドを愛した人ならちょっと ホロリかも。

ナカコーという人は強い人なのか弱いのかますますわかんなくなります(笑)

自分は一曲目と最後の曲電気を消した部屋でヘッドフォンで聴いてまぁ3000円出しても全然惜しくないなって思いました(笑)
あくまで私が彼の音から感じるイメージなのですが
鳴ってる楽器は違えどいつも彼の創る音からは空や青い星の光、誇り高さを感じます。実際そんな方なのかはわかりませんが。
点数は参考にしない方がいいと思います

iLL約２年ぶりのニュー・アルバムが到着した。この間には他の方とのコラボがあったり、
またイルとしては初のシングルを切ったりしたのだがようやく2ndを届けてくれた。
どこか物悲しく、でも温かさも感じるような不思議な雰囲気を持つアルバムだ。

学生時代にスーパーカーをむさぼるように聴いた身としては、中村弘二がまた「歌」を聴かせてくれるということに
大きな喜びを感じたのがまず一つ。彼の独特な、小気味良い歌いまわしはきっちり健在していて、
また詞のほうに関しても彼の声質にあった、サウンドと合わさったいい感じの言葉選びを披露している。
このアルバムの性質が物悲しい、ちょっと退廃的な感触のため爽やかだったり前のめりなボーカルではないものの
それでも全体の半分以上がボーカル入りの曲でその「繊細感」をたっぷり楽しめる仕様になっている。

そしてサウンド的には前作の打ち込みから一転、ギター、ベースを軸に弦楽器をフィーチャーした
物静かな音像になっている。曲によってアコギだったりエレキだったり、またはドラムが入ってたりと
柔軟にスタイルを変えていることから相当自由度は高く、ほとんどがミドルながらも
実は色々なアプローチをしているんだな、と。しかも細かい音もいくつか入っており
ラフな印象も時折感じさせる。空気感は統一されているが実はバラエティに富んでるんだなあ、と思った。

この作品はポップやキャッチーというよりはコア、という印象の方が強く
聴き手を選ぶタイプのアルバムであると思うが部屋でじっくり音をむさぼるにはもってこいの一枚かと。
また「Timeless」では久々に格好いいバンド・サウンドが聴けて嬉しかった。
ちなみに先日NHKのラジオに出演した際、次のアルバムはバンド形態でもう少しポップなものに
なる予定だと語っていた。そこら辺も含めてこれからのナカコーに大いに期待する。