この本をもってして日の丸君が代の是非について考えようとしている方
は購入を差し控えたほうが良い。この本を買うべきなのは、過去日の丸
君が代にただひたすら反対し、「弾圧」を受けた人々が回顧する目的に
おいてのみである。
この本はまず、日の丸君が代反対ありきで、理性
的、建設的な内容とはとてもいえない。内容が「戦後いかに日の丸君が
代が不合理に国旗国家の地位を占めてきたのか」を主眼とし、なぜ反対
なのかというのがおざなりとなっており、反対派で抵抗している人間を
指して「希望」という表現を使うなど、まさに反対派の自己満足のため
の本といえよう。