インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

時雨の岡 (乙川優三郎自撰短篇集 (市井篇))

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
作者の10年を思う ★★★★★
人の感じ方は様々だと改めて思った。作者の選んだ短編のひとつひとつにこの作者の努力とプロ意識を感じる。どうして今自撰集なのか。決して多作ではない作者がこの10年を読者に改めて見せてくれた気がする。一区切りの後、何か変わっていくのだろうか。練りに練った文章は、中身が濃いので、簡単に飛ばし読みはできない。
どの作品も主人公の気持ちが丁寧に描かれていて、何年経っても改めて新しい発見をくれると思う。「時雨の岡」は特にしみじみ情感あふれる終わり方で心に残った。「磯笛」傑作です。この作者に感謝したい。
何故? ★☆☆☆☆
 乙川のファンで、出る本は必ず買って読んでいる。次の作品を読めるのが楽しみで、いつも待ち続けている。なのに、自選短編集?書き下ろし作品が一編?その一編を、でも是非読みたいと思う僕のような読者は、これを買わなくてはならない?そうしてこの本を買わせる?
 デビュー十年の記念というが、選集を出すには早過ぎるのではないか。
 彼の選集を買おうと思う者なら、既に収録の作品の多くを読んでいるだろう。彼の本は、まだそれほど多くは出ていないのだから。
 商売気がちらついて、読者を大事にしていない。そう思う。

 彼の新しい本が出た、と喜んだ私は、少なくとも、いろいろな意味で、出版社にも作者にもがっかりした。

 彼の短編は、どれもとても良い。深い味わいに満ちている。だから、一冊読んだらきっと他のものを更に読みたくなります。だから、買うなら他の本がいいです。どれを読んでも、「あ、これは読んだことがある。」という作品が混じっていては、ちょっと悲しくなりますから。