桶谷式母乳外来の待合室で出会った本です。
「子供のため！」という気負いもポリシーも特に持ち合わせなかった私ですが、普通のお母さんが普通に望んでいることを簡単に実践していくのにとても役立つと思います。

レシピに写真がないと、イメージが湧かずに作る気が起こらない私ですが、この本は写真が殆どないのにも関わらず、それぞれのレシピにまつわる短いエッセイと著者のイラストだけで「作ってみたい」という気にさせてくれます。

結局、ほぼどのレシピも一度は試してみました。
作り方も簡単で、素朴な出来上がり。飽きないおかしばかりです。
とても利用価値の高い書籍でした。

ちなみに、この本がきっかけで「子育てごはん　わたし流」も購入しました。こちらも同様におすすめ、今も大活躍中です。

奥薗さんの初期の本みたいですね。
韓国ごはんの本を購入してから奥薗さんのファンになりました。
家庭で作るおかあさんのおやつ（材料も手軽なもの）ばかりです。
ほとんどがボウルで混ぜて焼く、冷蔵庫で固めるなどです。
ちょうどこの本を書くころは奥薗さんの息子さんも２−３歳だったのでしょうか。
私のうちも子供が同じくらいなので、レシピはもちろんですが、子育て奮闘記がとてもよかったです。

「え！？こんなものも家で作れるの？」というわくわくのお菓子が盛りだくさんの内容。
確かに農文協、本のつくりは地味。でも内容で勝負、というところでしょうか。

ところが、いかんせんわが家の口に合うものが少ないのが残念。
こればかりは嗜好の問題なので、断じて奥薗さんのせいではありません。

ただ言わせてもらえれば、ショートケーキのスポンジはいかにも前時代的な家庭のケーキの趣き。
なによりも膨らみが足りない。
つまりは硬い。
それでもデコレーションし、さあ食べようとナイフを入れてカットしたところ、なんとケーキの上下がずれて雪崩れてしまいました…。
この状況をクリスマスの情景としてご想像ください…。

とはいえこのスポンジケーキ、そのままを食べてみたら美味しかった！

テレビで服部幸應先生がおっしゃっていましたが、砂糖は９０グラム入れないと膨らまない、まさにそのとおりでした。
これなどはやみくもに甘さを控えればいいというわけではないという好例なのでしょうね。
余談ですが、後日藤野真紀子さんや加藤千恵さんのレシピを試すようになってからはスポンジケーキは私の十八番になりました。

ともあれこの本で私がなにより秀逸だと思うのは「おやつバンザイ・子育て日記」。
奥薗さんといえどもいろいろあったのねーと現在でも時々参考にし、また励まされてもいます。

この本、見た目はかなりダサいと思います。(ゴメンなさい。)写真は殆ど無いし、決して上手いとは言えない著者のイラスト。本当に美味しいお菓子が作れるの？って思いました。しかし、中身は超簡単で美味しいお菓子が作れるんです。私のように、下手な人にもちゃんと美味しく作れましたから。お勧めです。

それまで、『お菓子は面倒、材料がない、時間がない！！』って思って作っていなかったのですが、それが全て解決される、おすすめの本です。まず、「あたりまえのお菓子だから、手作りで」という姿勢で書かれた本なので、あたりまえの材料で、特別に買い物してくることもなく、ちょっと計量をミスしても失敗することがないお菓子。しかも、ほとんどのお菓子が、スローペースな私でも、３０分もあれば出来ちゃうんです。装丁はほんとに地味で、届いたときには「見た目楽しくない本だなあ・・・」と思っちゃったんですが、中身は、使える、使える！途中途中に挟まれるコラムも楽しくて、お子さんとのおやつをめぐる格闘なんかも載ってます。私も子育て中なんですが、もう少し大きくなったら、一緒に作ってみたいお菓子たちです。（只今６ヶ月なので・・・）