これを読んでから、絵の見え方が変わりました。博物館などで音声ガイドを貸してくれます。何についてもガイドさんが教えてくれると、見所や鑑賞のポイントがわかって、お上りさんには、納得が進みます。絵画を見ることなどあまりなかったですが、この本を前に読んでいれば、そうした絵画を見たときに、もっともっと、感動・感激が大きかったと思います。博物館や日本の古い美術品を見に行く場合には、その前に是非、この本を一読してからいくのがお勧めです。

日本の代表的な美術・工芸作品をもとに技法や画法、パーツなどの専門的な用語を解説してあります。
聞いただけではピンとこないような難しい言葉も身近な言葉に置き換えたり、作品の写真や図柄が豊富で、丁寧な説明でわかりやすく紹介してあります。

せっかく博物館や展覧会で国宝などの貴重な作品と接しても、どういった部分を見ていけばよいのかわからないまま通り過ぎてしまっては勿体ない。
この本を見れば、見方のポイントもずいぶん変わると思いますし、実物をじっくりと鑑賞したくなります。
日本の美意識に対する気持ちが強いものになりました。