初めて知りました。
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映画「おくりびと」を見て素晴らしい仕事があると思っていました。
そして、エンバーマーと言う言葉を初めて知り本を手にしました。
「おくりびと」以上に死者を生前のように修復し、
残された人のブリーフケアをすることで遺族のその後の生き方をサポートする。
こんな凄い仕事があるんだと感動しました。
究極の人間とのコミュニケーション。
涙する場面が多々ありました。
今までの葬儀のイメージとはかけ離れたお別れ。
いずれは、誰もが避けられない道をどのように迎えるか?
死を受け入れる新たな世界を知り、別れ方を考えさせられました。
誰もが1度は考えたい深い内容だと思いました。
心を修復する技術
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私の叔父が、脳溢血で倒れて、闘病後、
電車に飛び込んで自殺しました。
小さな会社の社長をしていたヒトで、
「人間は勝たなくてはいけない、勝たなければ
生きる資格がない」と常々いっていました。
電車にぶつかった遺体は、家族にさえも公開
できない無残なものでしたので、私もお別れ
することができませんでした。
「無念の死」・・・もしも、叔父がなくなった時に
エンバーミングの技術があれば、せめて顔を見て
お別れをすることくらいはできたかもしれません。
著者のまっすぐな心や愛情は、死者と生者の間を
つなぐ架け橋になれるのではないかと思われ、
叔父の死を思い出しました。
エンバーミングは、残された家族がよりよく生きて
いくための技術なのではないでしょうか。
うまくお別れができなかった人のこと、
思い出しました。。。書いてくれてありがとう!
戦士の誇りを感じました。
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読み物としても、とても面白いです。あっという間に読んでしまいました。そして、感じたことは、著者は戦士だということ。高い志と誇りがあるということ。だから、読後に勇気づけられた自分がいます。ターヘルアナトミアが勇気とともに存在したように、エンバーミングも著者のまっすぐな心によって、間違いなく今後、私たちを助けてくれる技術なのだと思いました。エンバーマー
こういう仕事を軽視してきた国
★★★★★
私も身内の死去、葬儀に何度も立ち会った。ひととおりの儀式は滞りなく行ったものの、本当の意味でのお別れ、そして生前の姿を最期に目に焼き付けて、しっかりとお別れの気持ちの整理ができていたかというと、正直自信がない。ひとそれぞれ考え方はあるだろうが、エンバーミングというビジネスを日本に持ち込んでいる実態を知るだけでも十分価値がある。
これからの日本に大切な仕事
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考えてもいない
楽しい毎日に、死が突然訪れる。
その瞬間、非日常が家族を襲う。
そんな時の
混乱する家族の精神状態は想像に難しくありません。
エンバーマーは、
突然の死に対して、残された家族が
死を受け止め
死と向かい合い、
新たなスタート
最良の形で送るためのスペシャリスト。
高齢化といった死ではなく、
災害などでの
思いがけない家族の死
突然の死
そんな時に
その後
生きていかなければならい人
をサポートする職業。
技術的なエンバーミングが
表に出て、『死化粧』という面も見えますが
本当は、メンタルのスペシャリストであることが分かりました。
まだ、日本では
少ないそうですが
複雑な時代である現在。
人身事故が毎日のようにある日本。
先進国の
豊かな日本のだからこそ、
より多くの方が必要としていると思います。
私の
生命保険に、エンバーマー特約があれば
残された家族のために迷わず入ると思います。
1人でも多くの、スペシャリストが増えますように。