座右の書とはこういうものかも
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編集後記も含めて新書版108ページとは煩悩の数と同じ、というのはこじつけすぎましたが、文字は大きいし普通の新書が200ページ前後であることを考えると読書にこなれた人なら20〜30分もあればざっと読み通しできます。
だからこれは一度読んで棚に仕舞い込むようなものではなく、むしろ毎日寝床や居間やトイレなどへ持ち込んだり、あるいは通勤電車で何度も何度も繰り返し読む類の本なのかもしれません。(スーツの内ポケットにも入りますが、ハードカバーなのでちょっと違和感ありますけど)
また、親切にほとんどの漢字にルビが振ってありますので、まわりに人がいなければ大きな声で音読してみましょう。繰り返すことであなたの心の中に何か強い灯りが点灯するのではないでしょうか。
ただ、もしかしたら某教職員組合系に属する人たちの中には、そもそも著者が気に食わんとか言う人がいるかもしれませんが。
一生に1冊の本!
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短い言葉で、毎日の生き方に一本の筋を入れてくれるような珠玉の言葉ばかりです。
現在の年齢で読み取る内容と、歳を取ってから読み取れる内容では、きっと学びが変わってくると思うので、一生モノの本として付き合っていこうと思います。
人生を真摯に生きたいと志す方々に
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お勧めの本です。
【お勧めポイント1】
普段は「修身教授録」修身教授録―現代に甦る人間学の要諦 (致知選書)も心の栄養として読んでいるのですが、さすがに持ち歩くには重すぎますが、こちらはコンパクトで持ち歩くにも不便はありません。
【お勧めポイント2】
それぞれの言葉が完結です。難しいところは丁寧な解説もあります。
それでいて読み応えがあり、読み込むごとに味わいがあります。
【お勧めポイント3】
そのうえで1つ1つの言葉が現在でも全く実践的です。
個人的に良いなと思った箇所をいくつか抜粋
・子孫が今日を回顧する時、ひそかに感謝と敬慕の念を禁じ得ぬ祖先でありたいものであります
・互いに自ら問い、自ら答えよ 自分は卑怯ではないか、怠惰ではないか、無知ではないか
・師によって自己を知るのです。友によって切磋琢磨するのです。
では。
濃縮された1冊
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本書は、100ページ強で、きわめて薄い本ですが
内容も大変わかりやすく、かつ、著者の人生哲学が濃縮された1冊です。
本のサイズや体裁、内容から、いわば「経典」のように感じられました。
さて、小生は安岡氏の著作は、初めてですが、私心にとらわれることなく、
常に勤勉につとめ、自己研鑽をつむなど、当たり前のことを、当たり前に、
やることの重要性を今一度考えさせられました。
また、なによりも日本人としての誇りを取り戻す
-これこそ、小生も含め、今こそ、皆が考えるべきことではないでしょうか?
建前でも、言葉遊びでもなく、身が引き締まる1冊です。