勇気をもらえる!
★★★★★
5巻からデザイナーが変わったとかで、
ステキな装丁になりましたね。
今までは、いかにも青年漫画って感じで
ちょっとそっけない感じでしたが、
マジックの漫画らしくファンタジーっぽいイメージで
とても気に入りました!
毎巻、じーんと胸にくるシーンがあって、
読み捨てにするんじゃなく、
何度も読み返して大切に保管しておきたい作品です。
良がこれから、人として、マジシャンとして、
どう成長していくか、最後まで見届けたいです。
主人公が自分の存在価値を認識し始めた、重要なエピソード
★★★★★
感動したい人は、だまって読んでみてください。
4巻での主題であった「古きよき伝統との対峙」に関するエピソードの完結編と、主人公である良がテレビ番組への出演を通して自分の存在意義を強く意識し始めるエピソードの2編。
これまでは、主人公の傑出したマジシャンとしての才能と、それを抑圧する不遇な環境の対比が中心でしたが、ここからは主人公の「自分は何のために生きているのか?」という問いに対する答えを探していく話に展開するようです。
4巻を未読であれば、ぜひあわせて読むことをおすすめします。
5巻もとても良かったです。
★★★★★
5巻が発売されているのを知らなくて、買い逃してしまってました。
なのでアマゾンで購入し、今日到着して今読み終えて、『レビュー書かなきゃ!』
と思いました。
この巻には前巻からのお話の続きと、良のクロスプロでの次のお仕事の話が入って
います。
正直クロスプロ関係のお話は、芸能界のドロドロした話になりそうで、あまり期待
してなかったのですが、さすがは杉本先生だなあと思える展開!
実際に一緒に仕事をする事になった面子の登場の仕方は、結構ヒヤヒヤしたのですが、
蓋を開けて見れば中身は皆とても良い人たちという嬉しい展開。
そして、良と同じく、大きなものの中で虐げられ続ける結果に陥った人たちだったの
です。
その人たちだからこそ持っている優しさ、儚さ、悲しさなどが良とシンクロするのだ
なあと思いました。
他の人たちはまた良が難病である事を知らないけれど、例え知ってもそれがお互いの間の、
何の障害にもならず、きっともっと親しくなれるんじゃないかなあと感じました。
また今後も皆で競演して欲しいと、漫画内の視聴者同様に思ってしまいました。
毎回思うのですが、世間に必要とされない感を抱いている人間というのは、本当に
多いのではないでしょうか?
他の人もそうなんだろうとは思いつつも、そんな事はなかなか聞けない。
それがいつも恐ろしくて、中々そこから前に行く事が出来ない。
そんな思いを持って日々心が疲れている人に、この本を読んで欲しいと思います。
もちろんこの巻からではなく、第一巻からをお勧めします。
とてもいい。
★★★★★
外観は(失礼ですが)あまり惹きつけられない漫画なのですが、ちょうど今モーニング2がwebで無料公開されているので読んでみたら、これが面白い!!
聖お兄さんより面白かった…ってこれも失礼か。一方はバカ売れ、でもこっちはあまり…。なんでだろ、すごく面白いのになーと頭を捻っています。
なんというか、小手先の技術で読者をひきつけるんじゃなくて、心に直にタッチしてくる感じです。気になられた方はまず無料公開のを読んで試されたら如何でしょうか。おすすめです。
良の力が変えていくのかもしれない
★★★★★
今回の巻から表紙の雰囲気が変わってます。とてもかわいい。良のマジックには似合っている気がします。
マジックの雰囲気がかわいくて画面的にも「わっ!」という楽しい気分になりましたから。
さて前巻からの続きですが、鍵を開けることと世の中で当たり前になっていることを疑うこと。
開放されて、永遠に自由になりたいと思うこと。
それが幾重ものエピソードで語られていたんだなと気づかされました。鍵を開けた爽快感と共に
特に前巻の悔しかったシーンを思い出すとたまらない気持ちがこみ上げて、嬉しくてしかたなかったです。
それから、「CIRCUS FAMILY」では、駄目なタレントたちだけど良のファミリーのような
仲間ができてよかったです。良はずっとひとりだったようなのでみんなでいると嬉しそうだとこちらも嬉しい。
彼らにはそれぞれに苦しい胸のうちがあるけれど、良と共演して変わろうとしているところが微笑ましい。
良はいまや売れっ子だけど、売れない彼らと仲良くしてくれると不思議がったり。
そういう気持ちはよくわかる良だから、今後芸能界で売れていってもそれに流されないだろうと信じています。
しかし仲間の三人には過酷な状況が。
結末は次の巻になってしまうのですが、今回の最後の方の良の思いがせつなく胸がつかまれる思いです。
「〜冷たい淋しさに晒されて もう苦しみに耐えることができない心があるとしたら?」
良の力が他人の、自分の、人生を変えていくのかもしれない、と思うとドキドキしてきます。
とにかく読んでいると言葉がずしっとつき刺さるようですが、それが心地よくもあり。
登場人物のことが他人事とは思えなくて応援してしまうのです。
たーたんサプリ
★★★★☆
杉本さんの作品は殺伐とした設定の中の温かさが大好きです
文盲ながら天才マジシャンの主人公
ワクワクさせてくれます