「ひとことで言えば暗黒が欠けている」とエンデは語ります。
私もこれは10年くらい前に、はじめてシュタイナーを読んだり、様々な宗教書だとか、精神世界ヒーリングアート、ミュージックなどを聴きつつ漠然と感じていた、違和感と共通する考えのようでした。ヒントになる言葉を頂いたようです。
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だから読者に与える影響度となると、普通の本とは比べることができない。
だがそれも、もし本の内容がどうってことないと いうのであれば、たいした意味がないだろう。
この本ではその心配もない。気心の知れた日本人に向かって、エンデはさまざまな重みのある、重要な言葉を語りつづける。「芸術とは挫折からできているのだ」「わたしが書くということは冒険だ。それがどこ私を連れて行くのか、私にもわからない」「作家の課題は新しい神話のなかで人類全体と個人を調和させることだ」…
まるでこれらの言葉が、死後に本になるときの効果を知っていたかのようなすばらしいことばの数々。読んでいると、エンデの深奥の魂に触れたような気分になってくる。